逢いたいの
※ティナさん視点に戻りますよw
タウンハウスに戻って来たけど今日からピッピちゃんと一緒に生活することになったのよね。
ディビッドから預かったピッピちゃんのご飯をあげているの。
「ギャ!ティナちゃん!ひまわりの種おいしい」
ピッピちゃんが美味しい美味しいってひまわりの種を食べてるのかわいいわね。
これでディビッドの頭を突っついて血まみれにしなければ...まぁピッピちゃんが突っつくのはディビッド自身の所為だし...うーん。
そう言えば結局今タウンハウスで働いている家の者たちは全員白だって言ってたのよね。
じゃあベルガモにいる誰かなのかしら...どうやら私の心臓のあたりに悪いものが絡みついてるってお姉様が言ってたから。
胸を押さえる...どくどくと心臓の鼓動がわかるけどこの心臓にそんな呪いが絡みついているなんて...
「私どうなるのかしら...」
確かに昔から病気になりがちだったけど、その原因がそんな邪なものから来ているなんて思うと怖い。
「ギャ?ティナちゃん?」
ピッピちゃんがご飯を食べ終えたのか私の肩に乗って来たわ。
「ピッピちゃん、ご飯食べ終わったの?」
「ギャ...ティナちゃん心配ギャ」
「なんか怖くなっちゃった...ごめんね心配かけて」
そう...ずっと知らなかっただけで実際昔からあったって言うんだもの...
「ギャ...」
ピッピちゃんが頬ずりしてくるわ...やっぱりかわいいわね。
ふとバルコニーに通じる扉へ目を向ける...ここ最近はお姉様が居るからこない人...いつもここからやって来るディビッドを思い浮かべる。
いつもやって来てはエッチな事ばっかりだけど、病気になった時にはやって来て治してくれたりしてくれるのよね...何故かキスしなきゃだし、病み上がりなのにそのままエッチな事をするけども...
なんだかそんな事を考えてたらディビッドに逢いたくなっちゃった...
ディビッドに抱きしめて貰えれば、この言い知れない恐怖から守ってくれると思えちゃうから...
「逢いたい...」
つい口からそんな言葉が漏れちゃう。
優しく抱きしめて欲しい、あの体温が恋しいなんて思うなんてだいぶディビッドに絆されてしまったのかもしれないわね。
「ギャ?ティナちゃん?寂しいの?」
「...そうね...でも大丈夫だから」
と肩に乗せてるピッピちゃんにこっちからすりすりする。
「ギャ!ティナちゃん!」
ピッピちゃんは喜んでるのかまたスリスリし始めたわ...やっぱりかわいいわね。
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