お買い物にいきましょう その4
結局お店に入っちゃったけど、ここのアクセサリーいつ見てもセンスの良いものばかりよね。
早速エステルお姉様は店員の女性にいろいろ見せて欲しいって声をかけてるわ!
どうやらお姉様がお金持ちっぽい事に気がついたのか値段の高いものを用意し始めたんだけど!
「お...お姉様高いものじゃ無くても...」
「え!このくらい安いものよ?」
と何だか大粒のルビーとかサファイアのついたブローチとか見てるんだけど!!!
「こちらは希少な石ですが...」
と店員さん更になんか高そうな石のついたのを出し始めたんだけど!!!
で...そんなこんなで高いピンクパールをあしらったかわいいブローチをお揃いで買っちゃっけど、確かに素敵なんだけど...『これだけあれば良いかしら~』とか言ってお姉様ドン!って簡単に分厚い札束を取り出して会計しちゃったわ...
「あの...良いんですか?お金をまるで湯水の様に使って...」
それこそエステルお姉様の懐のお金って信者の方々の寄付とかじゃないの???
「バレンティナ嬢、あの金は全部エステル様が幼少時代から地下墓地で鍛えてた時の戦利品を売った私財だから心配しなくても良いぞ、むしろ使い切る事が出来ないで持て余してた金だからな」
マキシムさんがエステルお姉様のパンパンに膨らんだお財布を指差して(全くお金減っていないけどもしかして何でも入っちゃうマジックバックなのかしら!)そう言うけど、前々から思ってたけど地下墓地って一体どんな所なのかしらね...
間違いなくお金持ちだと判断されちゃったの更に店員さんが色々なものを見せるんだけど...
「オーダーメイドでお好きな宝石をあしらう事も出来るんですよ」
と店員さんに言われて宝石を見せてくれるわ...これお姉様カモだと思われてないかしら???
そんな中、石の中にすごい綺麗な紫色に光るアメジストが見える...何だかディビッドの瞳の様な綺麗な色だわ。
「綺麗...」
「このアメジストは通常のものよりも深い紫で、透明度も素晴らしい希少なものなんですよ」
これでアクセサリー作れば素敵よね...これキープして貰おうかしら...
「ティナ」
「え???」
幻聴かしら!何だかディビッドの声が聴こえる気が...周囲を見回しても居ない...わよね???
「どうしたの?ティナちゃん???」
「いえ...きっと幻聴?」
「ティナ...私ですよ」
と耳元で声が!もしかして?もしかすると???
「あ...あの」
「?」
「ちょっと化粧室に...」
と店員さんに聞くと、案内してくれたわ...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます