お買い物に行きましょう! その2

※二人はエアヴァルド語で話していますw


ーーーエステルがバレンティナと連れて行ってすぐの事。


「ううっ...泊まりがけなら此処だっていいのに...」


「でもそれ自業自得じゃね?しかも昨日嫁と一晩ヨロシクやってたんだろ?」


フィオーレ・ビアンコの2階のダイニングでディビッドの拗ねている姿にジョナサンは呆れ顔である。


「だって3日もお預けされてたんですしー」


ディビッドは一晩中バテンティナを抱き続けた事を思い出したのか蕩けるような笑顔になるが、ジョナサンはディビッドのその顔をとても残念な生き物を見るかの様な眼差しを向ける。


因みに上に跨らせてそのまま下から突き上げて喘がせたのは最高だったな、とか次には久々に『お兄ちゃん』と呼ばせながら致す兄妹プレイ(偽)でもおねだりしようかな?とサイテーな事を考えながらである...まぁ妹属性萌えな性癖を開かせてしまったのはバレンティナなので仕方ない。


「惚気はいいや...それとピッピちゃんもう閉じ込めるとかダメだからな!」


昨日ピッピちゃんを部屋に閉じ込めたものの、ピッピちゃんがエステルの力を使ってドアを突き破ったのを、何も知らないジョナサンが目撃してしまい『ぎゃあああ!お化けが出た!!!!』と大騒ぎしたのは内緒である。


ちなみにピッピちゃんは現在バレンティナに変装したサミュエルの元に居る...情報共有と監視の両方の意味合いでだ。


「ええ、わかってますよ」


とディビッドは立ち上がり、掛けてあるジャケットを手に取り、出かける準備をする。


「ん??お前どこ行くんだよ????ってまさか!」


ジョナサンはディビッドが何をする気なのか気がつく。


「それは勿論、ね?」


いい笑顔をするディビッドはジョナサンの肩を叩く。


「お...俺は行かないからな!」


「へぇ、私の誘いを断るんですか?」


笑顔ではあるが、圧力が強い...これ断ったらヤバい奴とジョナサンは青ざめる。


「ヒッ!...わ...わかったよ...でも変なことすんなよ?エステル様にしばかれるからな!」


ジョナサンも渋々立ち上がり、外へ出る為に自室に置いてある鞄を取りに行くのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る