里帰りの前夜に
旅行鞄には着替えとお土産と色々詰め込んだものを準備しての里帰り前日。
「お嬢様1人で心配です...誰かメイドの1人でも...」
とピエトロが心配する...まぁ2回も攫われているから心配されるのは仕方ないわよね。
「流石に大丈夫よ!それに私の方が強いし、いつも戻る時1人だった訳だし、ちゃんと警備もしっかりしてる客室のある列車だもの、それにみんなは私が居ない間しっかりこのタウンハウスを守ってもらいたいの」
まぁ下手にメイドを連れて行って襲われるならメイドの方が被害が及ぶでしょうしね...
「もし必要なら言ってくださいね」
そう言ってピエトロは部屋を後にするわ。
準備も済んだしそろそろ明日に備えて寝ようかしら、とベッドへ向かおうとするとコンコン、とノック音...
「ディビッド...」
いつもの様にバルコニーのドアが開くとニコニコしながら入ってきたわ。
実はベルガモへ帰る話以降毎日のように夜やってきてるのよね...まぁここに来るって事は...ほら...ねぇ...
「ティナ!会いたかった!」
ぎゅっと抱きしめられて頬ずりされる...
「もう...ここ毎日な上に今日の午前中にも会ったじゃない!」
明日からベルガモに行くからって事で、今日のジョナサンの家庭教師を午前中にいってその時だっても会ってるのに...もう!
「だって本当は片時も離れたくないんですよぉ...なのに2週間会えないなんて...」
私より4歳年上だけど、末っ子気質なのは育ちの所為でしょうし、そうそう直らないかも...
何だか手がお尻を触りはじめたわね...もうっ!
「明日から二日かけてベルガモに向かうから本っ当にしつこくしないでね...」
「わかってますよ、優しくしますので」
笑顔を浮かべてそのままキスをしてからベッドへ。
そのまま胸に顔を埋めてくるから頭を抱きかかえるように腕を回す。
「ディビッドは私より年上なのに本当に甘えん坊さんなんだから...」
「こんな風に甘えるのはティナの前だけですよ」
ディビッドのおねだりに答えてつい甘やかしてしまうのは良くないかもだけど...でもディビッドの過去を思えばこのくらい甘やかしても、と思ってしまうのは私が甘い所為なのかも。
頭を撫でてているとネグリジェをたくし上げ始めたわ...もう!
暫く会えないなら...と毎日許してはいたけど...前日だからってこの後5回もしつこくされたのよ...本当絶倫は怖いわ...うう...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます