会えないなんて寂しいわ その2

部屋に戻り、メイドが何人か呼んでドレスを脱ぐ手伝いをしてもらいゆったりしたクリーム色のワンピースに着替えてベッドに横になる。


「ディビッド...」


会えなきゃ会えないでなんだか寂しい...


確かに計画的な事をしでかすスケベだしエッチはしつこいなまぐさ司祭だけど、カッコいいし優しいし美味しいお菓子をいつも用意してくれるし...誰よりも私を好きでいてくれる...


「ん...ディビッド...ディビッドォ...」


ディビッドに会えないのが寂しくて虚しくて枕をぎゅっと抱きしめる。


「ティナ...」


「え!きゃあっ!」


ニコニコしながら司祭服のディビッドが部屋に立っていた、いつ入ってきたの????


「やだぁ...恥ずかしい...」


布団に頭から被って顔を隠す...どうしよう!すごい恥ずかしい所を見られちゃったわ!!!!


「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」


きっとベッドに座ったかもね、布団越しに撫でてくる。


「だって...」


「私とティナとの仲じゃないですか...まぁ呼んでいた名前が他の男だったら絶対許しませんがね」


そう言って布団を捲ってきたわ。


「可愛いなぁ...私を思い出して名前呼んでくれるなんて」


「ううっ...」


ギュッて抱きしめてくれるのも好き...


「寂しい思いさせてごめんね」


そういって頭にキスを一つしてまたぎゅっと強く抱きしめる。


「...ティナが私の為にいろいろラゴーナ伯爵に言ってくれたのとか...別に賠償なんか気にしなくても断罪してくれても全然よかったのに...」


「聞いてたの???だって悔しいでしょ?折角の素敵なお店を滅茶苦茶にされたのよ?それに恩を売っておけば後々それを盾にいろいろできると思ったの、あそこの領地豊かだもの」


「ふふ、抜かりないんですね」


頭を撫でて髪に手を絡ませてくる。


「感情に流されるなんてフランチェスカ同じ事してるのと変わらないもの、なら貴族らしく対応して今後の事を考える方が有益でしょ?」


「そうですねぇ...でもさっきのティナは感情に流されてましたよね...まぁこちらとしてはご褒美みたいなものだったけど 」


寂しくて枕を抱っこして名前呼んでた事言ってるのね!恥ずかしい!泣きたくなっちゃう!


「ううっ...だって...寂しかったんだもの...会いに来てくれないし...お店もやっていないし...」


ディビッドは顔を覗き込んで、優しく微笑んでまた頭を撫でてくれる。


「ごめんね、もっと早く会いに来れば良かったね」


「うん」


ディビッドの胸元に顔を埋める。


「貴族らしくしてすましているのも可愛いし、ツンツンしてるのも可愛いし...こうやって甘えてくるのも可愛い...ああ好きだよ...私の花嫁...私の唯一」


そう言って抱きしめてくれるのがとても嬉しいわ...どんなにエッチがしつこくて意地悪してるのがわかっててもやっぱり好き...


暫くそのまま抱きしめ合いながらそして激しくて甘い時間を共にしていたわ...

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