【ねこみみ勇者大和ちゃん】そらねこているずっ！

▲▲つ1っ！あらすじっ！

　俺は、『大空大和』。今は皆が親しみを込めて呼ぶ、〝猫耳勇者〟だ。

　まあ、生まれはこんな世界じゃないけれど。

　そう、ごく普通の、魔法とかそんな物とは無縁な、無機質な世界だったんだ。

　そんな世界で、普通に暮らしていたんだけど、人生に絶望して。

　自殺を図ったんだけど、生き残っちゃって。

　で、気が付けば、転生して、猫耳少年になってたんだ。

　その世界は、前の世界とは違って、不思議な物で溢れていて。

　そう、光って自分で振動して。

　何もないのに、空を浮遊する不思議な水晶玉があって。　

　それを元に、様々な道具が存在する、高度な文明のある世界だったんだ。

　けれど、平和そうで、平和じゃない。

　俺みたいな猫耳含む、獣人って言うんだけど。

　そんな人たちを迫害する組織とが対立する、ギスギスしてもいた。

　そこで、異世界転生した俺は、巻き込まれる形になったけど。

　その組織、〝帝国〟から連れ去られた人を助けるために頑張ったら。

　その帝国を破壊しちゃって。　

　それで、平和が訪れたんだ。

　その旗印が俺で。　

　で、俺はこの時、〝猫耳勇者〟って呼ばれて、凄く親しまれるようになった。

　それからしばらく、平和だったんだけどね。

　けれど、いくら帝国を倒したとしても、残っている迫害する人たちはいて。

　武装蜂起して、平和を謳歌していたはずの地域を襲ったんだ。　

　〝リオンキングダム〟と呼ばれるそこは、砂漠地帯のオアシスみたいな場所で。

　平和そうだったんだけど。　　

　資源を求めて、帝国の残党軍が占拠。

　新しい戦争の火種となった。

　俺は、偶然救いを求めてきた子どもを助けて。

　このリオンキングダムを救うべく、皆と一緒に赴いたんだ。　

　いくら規模が小さくなっても、帝国はまだ戦えて。

　またそこで、〝モンスター〟を投入してきたんだ。

　ああ、ＲＰＧじゃありきたりな存在だけど。

　ここでは単純に、どこにでもいるような、簡単に退治できる存在じゃない。

　曰く、単騎でも戦闘力は数艦隊に匹敵して。

　また、不死身であり、どんなに傷つけても回復して、戦い続ける。　

　まさしく、化け物だったね。

　俺は、頑張って何とかモンスターを退けて。

　その隙に、皆が帝国を追い出してくれて。

　そこで戦争が終わり、平和を取り戻すことができたんだ。　

　だから今は、のんびり平和な日常を満喫している。

　……そう、思っていたよ……。