合コン予行練習
前髪天使
合コン予行練習
【男:4】合コン予行練習
*登場人物の名前は決めていますが演者の方の名前に変更して読んでもらっても構いません。
【登場人物】
優木(A)
一応アルバイト 基本ツッコミ
山田(B)
無職 ボケ、馬鹿
前川(C)
無職 ボケたりツッこんだり
扉田(D)
無職 ボケ
【配役】
A:
B:
C:
D:
A「オイお前ら、合コンに行くぞ」
B「なんだ急に。どうかしたのか?」
A「どうかした、だと?あのな、いい歳して毎日毎日何もせず、理由もなく集まってる俺達こそどうかしてるんだよ」
C「仕事が無いんだから仕方ないじゃないか」
B「そうだそうだ。それに俺達は何もしてないわけじゃない。こうやって理由もなく集まってるじゃないか」
A「それを何もしてないって言うんだよ」
C「まぁまぁ、俺達がなにもしてないって話はとりあえず隠しておこう」
A「置いとけよ、隠すなよ」
B「とゆうか何故合コンなんだ?」
A「よく聞いてくれた!いいかお前ら!
いい歳した大人がな、彼女の1人もいないで悲しくないか?!」
B「彼女なんて居た事ねぇから…よくわかんねぇよ」
C「いや、別に俺は今はいいかなぁって」
A「そう!そこだよ!そこがまず違う!」
B「違くねーよ!居た事ねぇって言ってんだろ!!」
A「お前の事じゃねーよ!」
C「……あ、俺?」
A「そう、お前だ。まず前提的に違う。
別に俺は今はいいかなぁ〜(憎たらしく)
この言葉はな!選ばれたモテ人間の一部が余裕を込めて使う言葉だ!
毎日働きもせず、彼女を作る努力すらしていないお前が使っていい言葉じゃあない!」
B「んんん…一理あるな…」
C「優木さ、偉そうな事言ってるけどそうゆうおまえはどうなんだ?
人に言うくらいなんだからさぞかし努力してるんだろうな?」
A「フッ…当たり前だ。毎日努力しているぞ」
B「おぉ?やるな優木。例えば何をしてるんだ?」
A「手を繋ぐ練習だ」
C「それ練習いるの?!」
A「いざとなった時に困らない様にな」
B「どんな状況だよ普通に繋げばいいじゃねーか」
A「では聞くぞ山田。歩いていてふと指が触れた!謝ろうかと思って彼女の方を向いたら
しおらしい顔をしている!さぁどうする?」
C「キスをする」
A「色々と飛ばし過ぎだ!」
B「…はっ!…キスをする振りをする」
A「振りをしてどうする!」
C「キスをする振りをする振りをする」
A「振りをする振りってどんな振りだよ!」
B「やさしいキスをして」
A「ドリカムかよ!もういいよキスから離れろよ!」
C「結局さ、優木の練習ってのは何なんだ?」
A「それはだな、こう…何気なく自然にこう…手を絡める練習をだな…(右手と左手を絡ませながら)」
B「ちょっとキモいな」
C「モジモジしてるようにしか見えないな」
A「え、真顔で言うのやめて?
なんかすげー傷つくんだけど」
C「まぁまぁ、一先ずその話は置いといて」
A「そこは隠してくれ…」
B「ところで合コン、行くのか?」
A「そうだった!合コンだよ合コン!
いい加減さ、俺達も甘酸っぱい思い出のひとつくらい作ろうぜ!」
C「でもさ、本当に俺達みたいな無職が行っていいところなのか…?」
B「無職じゃねぇ!俺達はフリーターだ!」
A「あんまり変わらないけどな」
C「俺…自信ねぇなあ…。
だって合コンって言ったらアレだろ?
やれどこの大企業の〜とか年収がどうの〜とか」
B「お洒落な格好に身を包んだ今時男子と今時女子がヤるかヤられるかをかけた一進一退の攻防をするんだろう?
俺達には眩しすぎるぜ?」
A 「うん、特に山田の語弊が凄いな」
D 「話は聞かせてもらった」
(一同驚く)
B 「お、お前は扉田…!一体いつの間に…?」
D「さてな、昨日からかもしれないし
いまこの瞬間からかもしれない。
それは神のみぞ知る」
A 「ずっとそこで黙々とドラクエしてたぞ」
C「なんだって?!
一体どのドラクエなんだ?!」
A 「気になるトコそこなんだ?!」
B 「Vに1000円!」
A 「賭けをするな!」
D「私はⅥに倍プッシュだ」
A「残念!正解はⅢ!!
ってなんでおれが答えてんだ!」
D「よく見てるぅ〜!」
A「うっせぇよ!!」
B「やっべぇ、金無いのに負けちゃったよ…
優木、1000円貸してくれ」
A「うっせぇ貧乏人!」
C「あ、俺は2000円頼む」
A「あぁ〜!うっせぇうっせぇ!」
D「あなたが思うより健康です」
A「いやそれはうっせぇわ!続きを歌うな!」
B「今日という一日が〜」
A「まだドリカム引きずってんのかおめーは!」
C「まぁこの際ドリカムでもKiroroでもいいじゃないか」
A「全然別物だけどな!言いたい事はわからんでもないが!」
D「合コンと言えば我輩、任せてくれ」
B「おぉ!なんだか頼もしいぞ!」
C「もしかして合コン経験者か?!」
D「いや初めてだ」
A「初めてなのかよ!」
D「だが勝手はわかるぞ、僕に任せてくれ」
C「一人称が安定しねぇなオイ」
D「合コンと言えば始めの自己紹介だ。
ここで戦の勝敗が8割決すると言っても過言ではない」
A「まぁ確かにな…、ファーストコンタクトは大事だもんな」
B「じゃあ自己紹介の練習してみようぜ!」
C「おお、いいなそれ!」
A「じゃあまずは俺からやってみるぞ」
A 「どうも〜!優木って言います!
最近の趣味はドライブと、映画鑑賞です!
今日はよろしくね!」
C 「普通だな」
B 「普通すぎて魅力を感じない」
A 「なんだよ!いいじゃねーか普通で!」
D「好きなドラクエはⅢですね?を追加した方がいいと思うな僕は」
A 「しねーよ!
とゆうかなんでⅢって決めつけてんだよ!」
C 「Ⅲもいいけど俺はⅣが好きだな。」
B 「うんうん!
やっぱドラクエは二頭身に限るよな〜!」
A 「なんでドラクエトークで盛り上がってんだよ!
自己紹介だって言ってんだろ!」
C 「よし。次は俺がやる!」
B 「おぉぉ!頼むぜ前川!」
C「んっんんっ!(咳払い)
…そこの女共、俺の子供が欲しい奴から名乗りでろ」
A 「色々と飛ばしすぎだ!!!!」
C「いや、結局合コンなんてさ
辿り着くところはここだろ?」
A 「あながち間違ってねぇけど!
言葉が足りないにも程があるんだよ!
とゆうかなんでお前が偉そうにしてんだ!」
D 「昨日はお楽しみでしたね///」
A 「お前はドラクエ好きだな!!」
B 「男らしくて悪くないと思うけどな。」
A 「男っていうかただの雄だけどな!!」
B 「じゃあ次は俺がやってみる!」
C「おぉ!任せたぞ、山田!」
A 「予行練習だからな!頼むぞ!」
B 「えぇ…ゴホン。
初めまして!今日は参加してくれてありがとう、ベイベ。
山田と申します、よろしくお願いしますベイベ。」
A「語尾の癖が強ぇ!!」
C「女の子に与えるインパクトはあるな」
A「与えちゃいけないインパクトだけどな!」
B「そこのベイビー?良かったら俺と飲み直さない?」
A「どんな口説き方だよ」
B「今夜は君とアスタラビスタベイビー!」
A「もう未来に帰れよおまえ!」
C「ベビベビベイビベイビベイビベイビ」
A「布袋じゃねーよ!こんなスリルしかねぇやりとりしたくねぇよ!」
D「ベイベー!!!」
A「いや時差!!」
B「スリルもいいけどやっぱバンビーナじゃね?」
C「あのサビの英語の部分めちゃくちゃ言いづらいよな」
D「サビのスタートだからな、初っ端から噛んだ時のサビの気まずさたるや」
A「Don't let me down
My sweet baby BAMBINA!」
(沈黙)
A「いやノッて来いよ!続き歌えよ!!」
C「置いとく?隠す?」
A「……隠しといて下さい」
D「では、最後は私がやろう」
C「おお…ついに扉田の出番だぜ」
B「お手並み拝見といこう」
A「おまえは相変わらず偉そうだな!」
D「(咳払い)…いらっしゃいませ!
ご注文はお決まりですかぁ?」
A「なんで店員役なんだよ!」
B「新しいな!」
C「これはイケる!イケるぞ!」
A「行けねーよ!合コンの席に店員さん混じってんぞ!」
D「(咳払い)…いらっしゃいませ!
ご注文はドラクエIIIですか?」
A「おまえ脳内スーパーファミコンなの?!」
C「んー、とりあえずゾーマで。」
A「とりあえずゾーマって何?!
そんなビールみたいなノリで大魔王注文すんな!」
D「かしこまりました。
ゾーマ、ワン、プリーズ!」
A「ここマックだったの?!俺たちマックで合コンしてんの?!」
D「お待たせしました。
こちらお通しのいてつく波動になります」
B「敵パーティの付加魔法を打ち消す!」
C「女子達の化粧が剥がれた!」
A「その効果は打ち消しちゃダメぇぇぇ!
確かに魔法みたいなもんだけど!」
D「なんと女子達の正体は腐った死体だった!」
A「オイィィィィ!!
それは失礼すぎるだろ!」
C「ゾンビキラーを使うぞ!」
B「任せたぞ!優木!」
A「俺はゾンビキラーじゃねぇ!」
D「爆弾処理班だな」
A「現代風に言い直すな!」
B「みんな個性的な自己紹介でいい感じだな」
A「もはや個性が爆破してるけどな」
C「まぁとにかくだ、これで準備はととのったな」
A「どこが?」
B「何がなんでも最高の思い出にしてみせるぜ!」
D「よし、優木。合コンのセッティングは頼むぞ」
A「あぁ、その事なんだがな…」
(間)
A「合コンのセッティングってどうやるんだ?」
B「…女の子に、声をかける?」
C「…どこに女の子がいる?」
D「…誰か女の子の知り合いはいるか?」
(沈黙)
A「その後、俺達が夜通しドラクエをしたのは言うまでもない」
C「昨日はお楽しみでしたね///」
終わり
合コン予行練習 前髪天使 @maegami_tenshi
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