20 学校初日 クズ王子成敗!!


両親は

「一ヶ月くらい?皆が落ち着くまでここに居て様子見る。邸に用事の時は母さんの転移で頼む」父

母は自分で転移できる。


念の為に、と俺が年齢30歳くらいのゴーレム作って、執事として本邸に置いてきた。

念話ができるからだ。必要な時はゴ本邸執事を通して連絡可能。

ホントはメイド長と父母の魔力が増えて、本人達で念話できればいーんだが。まだ不足。



朝、姫邸の白馬の豪華馬車が迎えに来た。姫はゴ姫と入れ替わり、本物姫は俺達と一緒に学校に行く。なんか見た目だけは取り繕ってんだなあ、、姫の周りの大人たちは。


「すんなり行ったわね。なんか、最高!」姫

「いやいや我らが姫様、まだまだこれからですよ」四郎

「うん、こっから始まり、ってとこかな?」

「まぁ、今に見てろよ?」

「俺達の冒険は始まったばかりだ!!」俺

「「「打ち切りじゃねーかっつ!!!!」」」

ぼこぼこにされる俺(太郎)



学園の馬車廻しは渋滞していた。

が、王族や貴賓客用の馬車回しには王子の馬車しかいなかった。

すんなり俺達も入れた。

「姫と一緒でらっきー♪」

「おう、姫の騎士としての恩恵だな!」

「うむ、でも、俺らは韜晦してなきゃならないんだからな?父との約束だぞ?」四郎

「ああ、わかっている、普段通りバカな子してりゃいーんだろ?」俺

ふだんどおりい???×3


「そうね、普段通りが一番よ」姫

・・・

「「「「ハイル!我らが姫!!(棒)」」」」


そこにクラス分けが掲示してあった。

俺らは姫と王子様の学友扱いなので、一緒の1組。

10組まであった。


「どういう振り分けなんだろう?」

「親の地位とかではないかな?」

いつの間に後ろに居た王子!!


俺らは五体投地した!!

「いや、、それはもういーから、、学校だし、学友だし、普通の友人でいてくれ」王子

(いいやつな?)

(おう、、なんか、気さく?)

(敵にしちゃったら可愛そうかな?)

(・・まずは観察だな。で、人間的に善良であれば、どうにかして引き込もう)四郎

(お願いね。私が知っている彼はいい人だけど、本質がどうかまだ知らないし、、)

((((らじゃー!!!))))


「では、王子様、我ら4人、学友としてどうかよろしくお願いいたします!!」

「「「しまっす!!」」」

「・・・お、、おう、、、こちらこそお願いする」王子


王子と王女の後ろにくっついていく俺達。

新入生達があふれる雑踏が、モーゼの海のように割れていくさまは、かなり面白いw

気分いいか?と訊かれると、、そーでもない?今回は一回目だからは面白いけど、、


「なんか、、、」

「おう、、嫉妬の視線だな」

「つまんねー奴等、、」

「言うな、親がどーしょーも無いクズなんだろ」

「そー言わないでくれ、、全て私達王家のツケだ、、」王子



(あれー?今8歳だよね?)

(うん、、小学校3年程度だよな)

(うちの姫様といい、、何?)

(コレが王族なのか!)

(そーよ、、どーしてもこーなっちゃうのよ、本人がわりかしまともな場合は、だけど)姫


(ほほう、、まともではない場合も?)

(ええ、私達には一人兄がいるの、この学校に通っているわ。とってもバカでクズだから)

(遠慮したいっす)

(消していいですか?)

(燃やそうか?)

(失踪じゃないかな?)

(((それだっつ!!!!)))

「まだはやいわっつ!!!!」姫

「え!どうしたの?」王子

「いや、、ちょっと嫌なことを思い出して、、兄上がここに通ってるのよね?」

「うん、でもほとんど来ないようだ、ここで得た取り巻き達を自分の邸に呼んでだらだらしているようだよ」

ふーん、、


(いや、、来るな)

(おう、俺もそう思う。)

(うん、継承権ある弟妹を牽制し、ぶっ潰すために来るわ)

(返り討ち?いや、スルーだ!)

(((ぷwwwwそれだ!!!)))

・・・

(スルーって?)姫

(無視に近いけど、一応相手しながらも、まともに相手しないのw大丈夫、俺らがついているから!!)

(おう、いざとなったらこの国ごと消すから!!)

・・・・

(それは少し待ってほしい、かな?)姫

(はーい、少しだけまちます。でも限度越えたら全殺しでーす!)

(((完全同意でーっす!!)))

・・・・・


俺達のズボンのポッケには、もう仕込んだゴーレム石が幾つかあるのだ♪



クラスに到着・・・・・

「なんだこれ?」

「王宮の一部?」

「来なきゃよかった」

ボソッ、、ばかじゃね、、

「「「だよな」」」

王子と王女が申し訳無さそうな顔


ほかのクラスと全く違い、ここだけ豪華絢爛王城の王の私室かと一時間以上説教したく成るくらいだ。


ガラッと扉が勝手に開く、、両脇にドアマンがいた。

更に恥ずかしそうにする2人。


8歳の子供でも恥を知っているのに!!!!


(逆だな)

(おう、、俺もそう思う)

(うん、明日からそうしよう)

(王子は?)

(様子見先行)

(え、あなた達、叱られない?)

(多分、父も母もこれらを知らないで言っているんだと思うから)

(ああ、、そうね、、、)

(で、ゴ影が帰ってきたら各自データを貰えばいいだけだし、、)

(そーか、、、それが無難ね)


明日からはゴ影に通わせることに暫定的に決定。




クラス担当の教師が来た。

全員が席に着き、教師が各生徒の紹介をしていく。

王族に紹介するためなので、王族と俺達学友の紹介はない。


領地、地位、本人の名前を読み上げ、本人は立ち上がり王子王女に礼を尽くす。

で、

その最中

キター!!!(AA略


ダン!!ずかずかずかずか、、

ドアが蹴開けられ、いかにも低能で凶暴そうなガキが手下をぞろぞろ連れて乱入!

(来たな!!)

(おう!!)

(うっひょう!!!)

(んじゃ、、用意をと、、)

俺は石の一つを王女の手のひらに転送。念話で

(王様の姿をイメージして石に刷り込んでください。で、そのまま持っていてください。使う時には俺が場所に移動させるから、そしたら発動させて)

(わかったわ)

王女の隣に座っている王子は少し青い顔をしている。


「あー、お前達、なぜ跪かない?俺がだr・・

口パクw声が出ない!!

むっちゃ焦ってんのwwwwww

(誰だ、こんな楽しいことしたのは!)

(はーい、むしゃくしゃしてやりましたーw)

(次、おれなー)

で、乱入王子のズボンの股のあたりが、みるみるしみてくる、、全員がしっかり目撃!!

手下たちはおろおろするだけ、、9歳の子供だもんなw


で、俺は王女の持っている石を、廊下に転送

(発動してください)

(わかった、・・・・・)

出来たゴ王を奴の後ろに転送

シュン!

突然現れた王に、クラス全員唖然で固まり、、


ゴ王、第一王子を捕まえ

「おまえ、何をしているんだ?」ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ!!!連続高速往復ビンタ!!

「おまえの評判はようく聞いている。今度、後一度でも、おまえの悪い評判を聞いたら、見たら、おまえの継承権を剥奪し、その上国外追放だ。」

そう言って、ゴ王は、第一王子を、、

ゴ王、第一球、大きく振りかぶり、、思いっきり投げました!!

どっこーんん!!!

幅の広い廊下の向こうの壁にめり込む第一王子。まぁ、ゴーレムのちからだからねー。

ゴ王、取り巻きの連中を見渡し、

「お前たち、取り潰し、一族郎党さらし首にされたいか?いやなら今すぐに領地に帰り、二度と王都に来るな。」

ガキだ、礼もなく、うっわーーーーと、逃げ去った。

「転移!」とゴ王が言うと、消えていった。俺が消したんだけどね。プチ屋敷の俺らの部屋に転送し、そこで解除した。術者の姫か、コアを作った俺か、どっちでも解除できた。石は俺の手の中に戻した。

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