醜い怪物と盲目の少女【ゲームブック】(感想)

エニシダ 様作


【あらすじ引用】

昔々あるところに醜い怪物がいました。

怪物はちょっと臆病でしたが優しい心を持っていました。

しかし、とても醜い姿だったので怪物はいつも一人ぼっちでした。


そんなある日。

怪物が暮らす森に一人の少女がやって来たのです。

少女は怪物を怖がりませんでした。

何故なら彼女は目が見えなかったからです。


初めてのゲームブックなので分岐はシンプルです。

これをきっかけに、ゲームブックを作る方が増えるといいな!と思って書きました。

※分岐等でおかしな点があれば教えていただけるとありがたいです!


【この作品は】

ストーリーに分岐があり、それを選択して読むことにより、物語が展開されていく。そのため間違った選択肢を選んでしまうと、バッドエンドになってしまう。読者参加型の物語である。


【実際に遊んでみました】

ネタバレになってしまうので、抽象的に感想を。

うん、1度目バッドエンドになりました。

これは面白いです。

常に選択しなければならないというわけではなく、物語がしっかりとあり、登場人物にどんな特徴があるのか?なども分かってきます。


はじめはお試しのような感じであり、話を進めると二択とは限らなくなってきます。つまりここから想像できるのは、段々難易度が上がっていくという事。


【サイトの機能を使った発想】

恐らくこのスタイルで書けるのは、エブリスタ、カクヨム。

自分の知る限りでは、サイト内リンクが使えることを確認しているのは、この2つです。もしかしたら、ノベプラも使えるのかも知れませんが。未確認。


エブリスタというのは、機能が充実したサイトである印象。

そのため、色んな発想で自分だけの物語が作れる。遊び心を刺激するサイトだと思います。


【物語について】

段々難しくなっていく物語だと感じました。すこしショッキングな表現もあるので、お子さんとご一緒に!とは行かないかも知れませんが、友達やパートナーとワイワイ言いながら選択肢を選び、バッドエンドで悲鳴を上げるのも楽しいかも知れません。凄く良くできた物語だと思います。


ただ、これを作るにはそれなりの手間がかかることと、矛盾が無いかなど、ストーリーの見直しが必要になって来ます。他には、ちゃんとリンク先が間違っていないか?などの確認も必要でしょう。手間暇かけて、読者さんを楽しませようとしていることが伝わってくる物語です。

大人でも十分楽しめる、鬼畜さもあります。

(バッドエンド行きまくりました)


【魅力】

この次に何処かへ飛ばすという発想自体は、思いつく人はいると思います。ただ、簡単にページ送りのURLが出ないサイトでもあります。そういうことから、もしかしたらその部分は自分でリンク先URLを作っているのだろうか?と、想像しました。

(PCだと簡単ですが)


物語を考えるのもとても大変だったのではないかと想像します。

是非、一度遊んでみてはいかがでしょうか?

バッドエンドでも面白いです。巧く作られているので、冒頭に戻されるという事は避けられます。お奨めですよ!

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