#16.バベルの塔

御陵 様作


なんとも不思議な感覚を覚える物語


【登場人物の魅力】

ある男の顛末。男の視点で語られる、ある切り取った日常。凄く、リアルに感じる。確かに身勝手ではあるのだが、最後まで読むと本能的なものなのかな?

とも感じる。何故かはここには書けない。

読み手自身の目で確かめて欲しい。


【人物描写や世界観などからの作品の魅力】

不思議なバランスの作品。

生々しさと哲学的(この言葉が適切かは、わからない)な部分が不思議なバランスで存在しており、まるで学術書(言葉をあまり知らないので間違っていたら申し訳ない)を読んでいるような気持ちになる。

知識の書と言えば伝わるのだろうか?

不思議な魅力のある作品である。


【主人公の心の動きからの作品の魅力】

人というのは千差万別とはいうけれど。

人は窮地に立たされるとパニックを通り越して冷静になったりもするので、リアリティーを感じる。


昨日たまたま、九死に一生のような番組をみたのだが、中でも子を持つ母親たちが生き残れたのはパニックよりも、冷静に生き残る為にどうしたら良いのかを選びとったからであると感じた。

やはり、そういう例からも主人公の心の動きにはリアリティーを感じる。


【タイトルと作品とを繋ぐ魅力】

作品タイトルにある『バベルの塔』について、知識をたくさん得ることができます。

色んな角度から主人公とバベルの塔を繋ぎ、作品の魅力の一つでもあります。


自分の人生について。考え方や生き方について。

いろいろと考えさせられるところも多く、魅力満載の作品です。ぜひ、お手に取られてみてはいかがでしょうか?オススメです。

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