第50話 春の景色を探して

 ある日のポートフロンティア学園で、アリスはつぼみたちにある写真を見せた。

「みなさん、春にく花の写真です」

「サクラにチューリップ!」

「これは、私のお父さんが撮影したものですよ」

アリスは今、春に咲く花についての県境をしているようだ。

「では、今度の日曜日にプリンセスフラワーガーデンへ行きましょうか?」

「うん!」

こうして、つぼみたちはプリンセスフラワーガーデンに向かうことになった。

 日曜日、つぼみたちがプリンセスフラワーガーデンにいると、

「あっ!」

怪盗かいとうトリオのベータとガンマが突如とつじょとした現れた。

「本日のじゅうはこちら!」

「いたずらの魔獣だ!」

ベータとガンマの合図で、サルをイメージしたいたずらの魔獣が現れた。

「さあ、変身よ」

「うん」

つぼみたちはドールプリンセスに変身する。

「プリンセスジュエル、セット!プリンセス・ドレスアップ!」

あいのプリンセス・ラブリーピンク、見参!」

「水と氷のプリンセス・アクアブルー、見参!」

「花のプリンセス・シトラスイエロー、見参!」

「星と月のプリンセス・トウィンクルパープル、見参!」

ほのおのプリンセス・スカーレットエース、見参!」

わたしたち、プリンセスドールズ!プリンセスステージ、レッツスタート!」


プリンセスドールズが現れると、

「これは、チューリップとパンジーの花壇かだんだ!」

とチララは花壇の花が何かを当てた。

「赤・白・黄色、みんなきれいです」

すると、シトラスイエローが花の色を当てると、

「パンジーが組み合わさっているとは。これは春のキャンバスです」

と表現した。

「うわー!」

「ウッキー!」

すると、ベータとガンマは魔獣におそわれてしまった。

 「今がチャンスだ!」

「さあ、五人の力を、今ここに集うとき」

プリンセスドールズがピュアロイヤルメイクドレッサーの三面鏡さんめんきょうを開けると、

「プリンセスステージ、ライブスタート!」

ピュアロイヤルメイクドレッサーでパワーアップしたプリンセスドールズによる魔獣の浄化がはじまった。

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心につばさがある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「ウインクだけはなぜか」

「うまくできない」

「笑顔のまま 毎日を」

「過ごしてる」

「選挙の日などはなんか」

「出かけたくなる」

「正午まで数えると」

「眠ってしまう」

きしめて」

「悲しくなったときは」

「抱きしめて」

「今は」

「もう大丈夫だよ」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「みんなみんな」

「同じ」

「ひとりぼっちじゃない」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心に翼がある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「好きな人といると」

「とても幸せ」

「もし魔法を使えるなら」

「時間止めたい」

「抱きしめて」

「友達同士だから」

「抱きしめて」

「もしも」

「さみしいなら」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「空はいつも青く」

「晴れわたるから」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心の翼広げたら」

「指切りの儀式」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心に翼がある」

「その先は」

「未来」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「Yeah! Yeah! Lucky Every Day!」

「無限の可能性」

「空はいつも青く」

「晴れ渡るから」

「Dash! Dash! Jumpingしよう!」

「心の翼広げたら」

「指切りの儀式」

「Boys & Girls Don’t Think Feel!」

「今こそ、力を一つにするとき!プリンセス・ピュア・エクストリーム!」

プリンセスドールズがピュアロイヤルメイクドレッサーのエネルギーをためていく。すると、プリンセスドールズが、

「アンコールはお断り」

と言って、魔獣は跡形あとかたもなく消えていった。

 「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」

と、チララが魔獣のコアから出てきたマジカルジュエルのありかを察知。そこにたどり着くと、

「キャッチ!」

とマジカルジュエルを回収することに成功した。それをラブリーピンクのプリンセスミラーに認識すると、

「ルチル。マゼンタのマジカルジュエルだ。酸化さんかチタンの結晶で、正方晶系の鉱物こうぶつである。名はラテン語のrutilusに由来しており、金紅石とも呼ばれる。火成岩や変成岩などに広く産するチタンの重要な鉱石鉱物で、チタンの単体を取り出すためにも使用される。ルチルと同様の組成式で表される鉱物に、えいきりせき、板チタン石がある」

 「それではみなさん、また次回輝く世界でお会いしましょう!プリンセスステージ、ハッピーフィナーレ!」

プリンセスドールズが勝利宣言すると、

「今日は勝てると思ったのに!」

「次という次こそは絶対に勝つ!」

ベータとガンマはこうなげいて、マシーンに乗ってどこかに去っていった。


 それから、

「ここが、スイセンとムスカリの花壇です」

「きれいだね!」

つぼみたちは、プリンセスフラワーガーデンの探索を再開していた。

「ちょっとこっちに来て!」

「行きましょう!」

「うん!」

すると、つぼみはあるものを見つけたようだ。

「これ、プリズムガーデンと同じ噴水ふんすいだよ!」

なんと、プリンセスフラワーガーデンの噴水とプリズムガーデンのものと同じものだと判明した。

「ここからでも、おとぎの世界に行けるのでしょうか?」

「気になるわね」

満月の光に反射はんしゃされるものに照らすと、おとぎの世界と人間界へと通じる扉が開くと言い伝えられている。つぼみたちは、そんなことを期待していた。

 一方その頃、

「ここが、パリの現状か…」

「パリは、フランス最大の都市であり、同国の政治、経済、文化などの中心地である。ロンドンと共に欧州おうしゅうを代表する世界都市である。ルーヴル美術館をふくむ一区を中心として時計回りに二十の行政区が並び、エスカルゴと形容される。パリの市域はティエールの城壁じょうへきあとに造られた環状高速道路の内側の市街地や外側西部のブローニュの森と外側東部のヴァンセンヌの森をあわせた形となっている。ケスタ地形をていするパリ盆地のほぼ中央に位置し、市内をセーヌ川がつらぬく。この川の中州であるシテ島を中心に発達した。市内の地形は比較的平坦である。パリは世界屈指の観光都市である。歴史的な建物を観ることができ、ルーヴル美術館、ポンピドゥーセンターなどをはじめとした一流の美術館で膨大ぼうだいな数の一流の美術品を観賞できる。また世界最古のバレエ団や、世界でもっとも古くから存在している劇団などの公演を楽しむこともできる。パリ出身者・居住者は男性がパリジャン、女性がパリジェンヌと呼ばれる。旧植民地であったアフリカ中部・北部やインドシナ半島、近年は中近東や東欧、中国などからの移民も増え、パリジャン・パリジェンヌも多民族かつ多人種化している。パリ市の標語はたゆたえどもしずまずであり、これはパリの紋章もんしょうの下部に書かれている。元々水運の中心地だったパリで、水上商人組合の船乗りの言葉だったが、やがて戦乱、革命など歴史の荒波を生きいてきたパリ市民の象徴しょうちょうとなっていった」

プラチナとチャミィは、インターネットの写真共有サイトである光景を見た。

「しかも、花がれてしまっている…」

「パリは花の都とも呼ばれているのに」

じっくり画像を見てみると、植物が完全に枯れていることに気づいた。

「これもイノセントワールドによる効果なのか…」

「そうかもしれない」

プラチナとチャミィは、この件がイノセントワールドとの結びつきがあると断定したのであった。

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