Let's Go! ドールプリンセス~心の輝きを信じて~
見習いさん
First Season
はじまり
第1話 誕生!愛のプリンセス・ラブリーピンク
人々はみんな、心の中に
「底知れぬ輝きを持つ少女には、
人間界から遠く
ある春の日の朝、人間界にいる一人の少女がベッドから目を
「は!お、おはよう!」
彼女の名前は、
「パパとママが待っている!急がなくちゃ!」
つぼみがパジャマから
「今日も
と、
「おはよう!」
「つぼみちゃん、おはよう」
「おはようございます。朝食はもうできていますよ」
つぼみは、
「では、いただきます!」
「いただきます」
「パパの作った料理は、すごくおいしい!」
「ありがとうございます。オムレツを気に入ってくれてうれしいです」
朝食を食べた後、
「ごちそうさま!」
「それじゃあ、アトリエに行かなくちゃね!」
「気を付けてくださいね」
つぼみのママは、アトリエへ仕事に向かった。
「つぼみさんの今日の予定はどうなさっていますか?」
「特にないけど…。ちょっと外に出かけてくるね!」
「いってらっしゃい。くれぐれも
「はい!」
つぼみはパパに向けて手を
「今日もいい天気だね!」
外に出たつぼみ。すると、
「わわわわわわわー!」
という
「何か、あるかもしれない!行ってみよう!」
つぼみは、声が聞こえてくる方へと向かう。そこには、
「助けて…」
という声が聞こえてきた。すると、つぼみは、
「ここに例の声の主がいるかも!」
と、謎の生き物がいると察知して、ファンシーなおもちゃ屋へと向かう。
そこには、ピンクのリボンを付けた青いぬいぐるみが売られていた。しかも、実際に動いている。
「このぬいぐるみ、すごくかわいい!」
かわいいものに目が行きがちなつぼみだが、
「あれ?動いている」
「キラキラ輝く女の子、見つけた!」
青いぬいぐるみは、とっさにつぼみの方を振り向いた。
「びっくりしちゃって、ごめんね。ボクは青いチンチラの男の子、チララだ」
「
「チワワじゃないよ、チララだよ!とはいえ、助けてくれてありがとう。こちらこそよろしく」
チララとつぼみは、互いのことを紹介した。
「チララ、どうしてここにいるの?」
「未知なる輝きを秘めた少女を探すためだ。つぼみのその一人だと思って」
チララが人間界にやってきた理由を語り始めた
「おやまあ、かわいい
「ついに見つけたぞ!」
「
怪しい三人組は、つぼみとチララをターゲットにした。
「ひとまず、
「わかった!」
つぼみとチララは、必死で怪しい三人組を追いかけるべく、おもちゃ屋を後にした。
しかし、その向こうにある公園では、モンスターらしき生き物が。
「怪しい予感がする!」
「行くしかない!」
そこには、先ほどの三人組の姿があった。
「あら、またお会いすることができて本当に
「見つかったぜ!」
「もう逃げられないぞ!」
怪しい三人組も、自分たちのスマートフォンに組み込まれている位置情報システムを
「誰なの?あの
「私たちを不審者呼ばわりするなんて、ひどいですわ!」
「お前、まだ学生なのか!?」
「決して
つぼみが怪しい三人組を不審者と呼んだことに、本人たちは困惑する。そういうときのために、怪しい三人組は自己紹介を
「そうそう、私たちの自己紹介がまだでしたもの」
「いってみよう!」
「俺たちのことを!」
「誰かの声が聞こえたのなら」
「すかさずここにやってくる」
「世界の危機を救うため」
「今日も明るく出動だ!」
「レッド・アルファ!」
「ブルー・ベータ!」
「グリーン・ガンマ!」
「三人そろって、
「なんてな!」
その正体は、人間界から遠く離れた世界からやってきた怪盗トリオだった。
リーダーで
「本日の
と、クモをイメージした昆虫の魔獣を呼び出した。
「ところで、魔獣ってどんなものなの?」
「そんな小娘に説明しよう!」
「我々が時空のかなたで愛情をこめて育て上げたモンスターだ!」
怪盗トリオは少々複雑な気持ちで、つぼみに魔獣について説明する。
「どうしよう…。私が魔獣を退治できるかな…」
と、不安がるつぼみ。すると、クモの
「キャー!」
「助けてくれ!」
しかし、その時だった。チララのしっぽに
「プ、プリンセスジュエルが輝いている!」
「どういうことなの?」
「ジュエルがキミを選んだようだ」
すると、ピンクのプリンセスジュエルから
「初めまして、私はプリンセスジュエル・ピンクの妖精、ピルルよ。愛沢つぼみ、あなたが私によって選ばれたドールプリンセスなの」
「本当に!?」
「そう。その証としてプリンセスミラーとプリンセスジュエルを
つぼみはピルルから、変身コンパクト・プリンセスミラーとペンダント状のプリンセスジュエル・ピンク、指輪状のプリンセスジュエル・ホワイトを手に入れた。
「必ずみんなを守って見せる!さあ、変身よ!」
つぼみは早速、ドールプリンセスに変身する。
「プリンセスジュエル、セット!プリンセス・ドレスアップ!」
つぼみはピンクの光に包まれ、ドールプリンセスに変身する。
「愛のプリンセス・ラブリーピンク、見参!プリンセスステージ、レッツスタート!」
つぼみは、
「このコスチューム、すごくかわいい!」
ラブリーピンクは、リボンやピンクが多くあしらわれている自身の
ラブリーピンクが現れると、
「な、なんと!?この小娘ちゃんがすごい力を持っていますとは!でも、くじけずに行きますわよ!」
アルファの合図で、魔獣が
すると、チララはラブリーピンクに指示を出す。
「ドールプリンセスは歌とダンスで戦う伝説の戦士。そこで集めた輝きで、魔獣を浄化するんだ!」
と、チララがラブリーピンクにこう呼びかけると、魔法の
「プリンセスバトンロッド。あなたの武器よ」
「さあ、キミの番だ」
「うん!」
ラブリーピンクはピルルから、トワリング用のバトンと魔法の杖を組み合わせたプリンセスバトンロッドを受け取った。
すると、曲が流れてきた。
「この曲、初めて聞いた!」
「さあ、歌って、ラブリーピンク」
イントロが流れた直後にラブリーピンクは
「プリンセスステージでライブスタート!」
きれいな歌声で、
「暗くて深い 闇の向こうに」
「一人さびしく たたずんでいた」
「だけどもう 怖がらないで」
「それは迷いを 断ち切ったしるし」
「春風に向かって 旅立っていく」
「さあ 夢の
「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」
「愛を守るため みんなを守るために」
「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」
「あなたのそばにいる それがプリンセスなんだから」
「
「氷で
「心はいつだって 一つだから」
「それは つながっているしるし」
「桜が
「さあ 一歩前へと
「輝く今へと響く みんながつなぐメロディ」
「世界を守るため 宇宙を守るために」
「きらめく夢を目指して 一つになったハーモニー」
「みんなのためにいる それがプリンセスなんだから」
「人はみんなときめいている」
「だから ずっと
「心の輝きを信じて」
「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」
「愛を守るため みんなを守るために」
「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」
「あなたのそばにいる」
「みんなのためにいる」
「それがプリンセスなんだから」
ラブリーピンクのライブパフォーマンスで、魔獣は戦えなくなった。
「
ラブリーピンクがプリンセスバトンロッドでハートを
「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」
と、チララが魔獣のコアから出てきた輝きのありかを察知。そこにたどり着くと、
「キャッチ!」
と輝きを回収することに成功した。それをラブリーピンクのプリンセスミラーに認識すると、
「ルビー。
「それではみなさん、また次回輝く世界でお会いしましょう!プリンセスステージ、ハッピーフィナーレ!」
ラブリーピンクが勝利宣言すると、
「もう、魔獣ちゃんがやられちゃったじゃないの!」
「俺たちが
「次という次は絶対に勝つ!」
怪盗トリオはこう
それから、つぼみはチララを家に連れて帰り、
「チララのその姿、キュンキュンしてる!」
「ありがとう、つぼみ」
色とりどりのマカロンを食べているつぼみとチララだが、チララがつぼみにあることを伝える。
「ボクは、人間界からはるか遠くにあるおとぎの世界からやってきた。もちろん、闇の力から世界を守るために」
としたうえで、
「それに必要なものは、マジカルジュエルという不思議な力を持つ宝石だ。世界中に散らばっているマジカルジュエルをすべて集めるには、キミの力が必要なんだ!」
と、つぼみに協力を
「世界中の輝きを守るために、私は頑張るよ!」
「つぼみ、本当に戦ってくれるんだね。でも、キミの力だけではまだまだ力不足だ。まずは仲間を探すことから始めよう!」
「うん!」
こうして、つぼみはラブリーピンクとして闇の力から世界を守るべくマジカルジュエルを集めることになった。
その夜、つぼみの夢の中でのことだった。
「聞こえますか…。私の声を…」
どこかから、美しき女性が現れた。
「私はおとぎの世界の女王である光の女神です。女王様と呼んでください」
光の女神は夢の中のつぼみに自己紹介したうえで、
「そこであなたにお願いがあります。ドールプリンセス、世界中の輝きを守ってくれませんか。輝きに満ち
と、メッセージを送ったのであった。
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