第15話 朝の時間 ダイエット
ある朝、始業前にオフィスの電話が鳴った。
「少し遅れます」
机の主からだった。
横断歩道を渡ろうとしたら、膝が痛くなり動けなくなったらしい。大変だ。すぐに担当者に報告。
「そういえば、先日も帰宅した時に疲れてソファーで眠り、気がついたら朝だったということを漏らしていた。」と隣の席の人。
「『家族にほったらかしにされた』って嘆いてましたよ。」
机のデスクマットに、昔のジャニーズ系アイドルみたいな男の人と女性アイドルっぽいお姉さんのアベック写真が挟み込んであるのに気がついた。
のちに、若い頃の机の主夫妻の写真であることを知るのだが、言われるまで気づかなかった。彦摩呂さんのように、面影がほとんどないのである。
メタボリック症候群は放置すると取り返しがつかなくなる。まさに反面教師。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
コロナ禍のせいにしてはいけないが、最近少し体脂肪率が上がったのを気にしている私である。
対策としては、運動量を増やすため早起きをして一駅歩くことを心がけていたのだが、ここのところ雨の日が続いた為実行できていない。
しからば、キャベツ大作戦。
夕食の主食はキャベツにしている。
蒸してよし、刻んでよし。炒めてよし。ひたすらにアレンジする。キャベツ大王。
ネット配信のエクササイズを勧められて実行しようとしたら、住宅事情により限界あり。やはり、ジム通いを検討すべきか?悩めるところだ。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
目覚めた途端、天気が気になる。
今日は久々の晴れである。
ストレッチしながら、一駅を歩くコースを考える。
お日柄も良いので、神社に立ち寄るコースをチョイス。とても人気がある神社で、こういう日は早朝からビジネスマンの行列ができる。
そのため、待ち時間も逆算して出発しなくてはならない。
そんなわけで、いつもより早いテンポで身支度をはじめた私であった。
靴はもちろん、見た目はパンプスだが靴底がスニーカーという一品である。
この靴に出会ったことで、荷物が少なくなった。
ドリップコーヒーの香りがする中、懐メロ番組が流れる。何故か例の写真の時代を彷彿させるプログラムだ。
何気に、当時のCDジャケットを検索してみた。
やはり、あの写真のヘアスタイルの人ばかりだ。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
貴重な通勤時間をいかに効率的に過ごすべきか?
ウォーキングにひねりを入れてみることを思いついたので、取り入れたいと思う。
さあ、今日も良い日でありますように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます