第5話 朝の時間 独り言だけで描いてみる

「何だか冷えるなあ」


「冷えるから、布団の中から出たくないな。身体を丸めたら少しは温まるかな」


「昨日の夜、用心して一枚多めに着たはずなのに。ずいぶん冷える。」


「そういえば、今朝の最低気温3度だって天気予報に書いてあったなあ。」


「まだ冷えるなあ。今何時だろう?」


「わっ!眩しい。シーリングライトつけっぱなしだ。」


「昨日、スマホ見ながら寝落ちしちゃったんだっけ。」


「ドレッサーの上の目覚まし時計は4時ちょうどを指している。」


「そういえば、この時計少し進んでるんだった。」


「時間が正確な方の時計は、7分遅れてる。ってことは、3時53分かあ。」


「それにしても冷える。このまま二度寝したいけど、寒くて眠れそうにない。」


「仕方ない。ヒーターつけようかな。確か、リモコンがサイドテーブルにあったはず。」


「手だけ出したけど寒い。」


「スイッチが入った。設定25℃が表示された。あ、温かい風が吹いてくる。」


「身体が温まってきたら、元気が出た。」


「このまま起きちゃおう」


「先ずは着替えよう」


「靴下を脱ごうとしたら、踵がざらついてる。指も靴下の繊維にバリバリ引っかかる。」


「いつものお手入れでは間に合わなくなったのかも。対策を考えなくちゃ」


「スマホで検索!いいお手入れ用品あるかしら?探してみよう。」



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