ネコとの生活

神城零次

第1話 常識を疑え

 家にはネコが二匹いる。どっちもメスで避妊手術済みだ。


 ここでそれは残酷だと思うなら今すぐこのページを閉じた方がいい。


 俺はこの子たちのの将来を閉ざした。でも、子猫が生まれる度に子猫を貰ってくれるほど世間は甘くない。


 ネコの発情期は年四回だ。ネズミ算という言葉があるがネコ算という言葉もあるのだ、あまり知られはていないのだが。ネコは繫殖能力が高い。交尾をすれば百発百中妊娠する。一度に二匹から六匹産むのもざらだ。


 年間二万匹ネコが殺処分されている。それはちょっとおかしくないか? それ位産まれてるって事だろう? 誰が産ませてるんだ? ブリーダーか無責任な飼い主だろうそれは、ならこの子を幸せにするんだと決めて添い遂げるのが(人間の方が長生きだが)誠実な生き方ってもんだろ。


 うちのネコは雑種だ。一匹だけのはずが二匹飼うことになった。姉妹なのに仲が悪い。よくこたつの中で喧嘩している。


 カフェとモカ。名付け親は俺ではない。姪っ子達だ。犬も飼っていたのだがミルクという名前だった。ナニ縛りでもあるの? 


 カフェは俺に懐き、モカは母親に懐いている。これはネコあるあるで、夫婦で二匹飼うとどちらか一方にネコは懐く。


 子ネコからの癖で、未だに食事の時に呼びに来る。出張したりした時は一人で食べている様だが、必ず食事を催促してくる。芸は出来ないが、ドアを開けたり、ポンポンと叩くとその場所にくる。という習性を持っている。


 うちのネコはシャンプーをしたことがない。常に日向の匂いがする。それでよくないか? ネコ用シャンプー意外と高いし。

 



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る