接客


2/8


朝起きて筆者安心。


良かった。寝ている間に耳無し人間にはならずに済んだようだ。


今日は午前中は昨日行った方のお店に行ってきた。


いつも通り作業をしていると今日は店員さんが1人で営業しており忙しそうにしているように見えた。


そんな中、お支払いを呼ぶ金属製のベルと注文を頼む電子音のベルが鳴り響いた。見たところ1人らしい。どうするのだろうか。


「ただいまお伺い致しますので少々お待ちくださいませ。」


そう口にしながら注文を受けに走る。


2、3分ほど経ったあと再び金属製のベルの音が鳴り響く。店員さんはまだ注文を取っている。


「少々お待ちくださいませ!!」


必死に声を発する店員さんが見受けられる。こういう時、さぞ分身でもしたい気分だろう。


また2.3分後チーン!!チーン!!!とけたたましくベルが鳴り響く。高齢の男性が何回も鳴らしている。筆者少しイライラしていた。


「お待たせ致しました。」


見ていられなくなり私がレジに入り対応する。

お客さん唖然としていた。


少しの間があったがそのまま最後まで対応する事が出来た。良かった良かった。


レジから席に戻る際、別に店員さんに


「せめてお名前だけでも!!」


なんて事は当然言われなかったのですたすたと席に戻り作業を再開することにした。


そういえば明日は休みだ。掃除でもすることにしよう。


つい2週間ほど前に掃除したはずなのに既に50%ほど汚染されている。間違いない、他の誰かが住んでいるに違いない。誰かは分からない。

(筆者は一人暮らしである)




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る