ヒーロー物語

あききち

第1話 ~プロローグ~


あなたの彼女として過ごした3度の春、あなたと別れた4度目の冬


もう逢えない。


たったそれだけの事なのに、あんなに悲しかった・・・。




あんなに苦しい恋は無かった


でも、あんなに幸せな恋も無かった・・・。




あなたと出逢って初めて知った『人を愛するという意味』



あなたと別れて初めて知った『好きだけじゃどうしようもない事もある』っていうこと・・・。



不安に駆られて、猜疑心でいっぱいになって・・・。



『距離なんか関係ない』


そう言えなかったあの頃。



もしその『ひとこと』が言えたなら


あなたとの未来は変わったのかな・・・?



自分が幸せにしてもらう事しか考えられなかったあの頃。


あなたの幸せを第一に考える事が出来なかったあの頃。




『忘れられない恋』は誰の心にも眠ってる


『宝箱』で『パンドラの箱』



あなたは私と過ごした季節を覚えていてくれてますか・・・?



そして、あなたが感じる私との想い出が・・・


少しでもあなたが私に感じてくれた想い出が・・・


暖かく優しいものでありますように・・・




そう、祈る事しかできないけど・・・。




あれから何度も廻った季節・・・。




あなたは幸せになっていますか・・・?



私は、あなたと違う幸せを、今も手探りしながら生きています・・・。


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