4人揃えば文殊の悪知恵

ミタヨウ

──4人のいつもの遊び方。

【登場人物】

昼盛 翔(ひもり しょう)

一応主人公。高校デビューしたかった(過去形)。遊ぶことに全力。だいたいいつも悪いことの提案者。万年ハッピー野郎。


朝芽 宙(あさが そら)

翔の幼なじみ。翔にいつも振り回されてきた。結局いつも手助けをしてしまう。頭がいいので助けれてしまう。


夜蒔川 恋(やまかわ れん)

身長が低く、幼顔。しかしモテる。モテる方法を知っている。美人な姉が二人いる。ドS。


夕凪 煌(ゆうなぎ こう)

喧嘩強い。てか流されるままヤンキーになった。ぼーっとしてるから。金髪ピアスで無愛想。たぶん根は真面目。たぶん。



「なあレン。おまえどういう女子がタイプよ」

「えぇ〜?何いきなり。そういう話しようっての?なら自分がまず言うべきでしょ」

「俺〜?俺は美人で色白で細くて、身長は低くなく高くなくちょうどいい感じで、それでもって儚い系女子って決めてんのよ。黒髪ストレートロング希望」

「出たよ、ショウの現実見てなさすぎ夢見がち妄想」

「はぁ〜?いいだろうが、理想ぐらい高く持たせてくれよ。あ、尻は小さめ。胸は大きめも追加で」

「コウはどうなの。あんまこういう話、しないよね」

「オレ?そうだな……あんまり考えたことなかった。よくわかんね」

「え、まじ?じゃあお前、シコる時どうしてんの?ホラ、好きなジャンルとかさ」

「ショウはあれでしょ、どうせ儚い系美少女を蹂躙するのとかでしょ」

「え、俺おまえに貸したことあったっけ?」

「ないし。わかりやすすぎるし。てか今時DVD持ってんの?うける」

「いや、やっぱさ〜お気に入りは手元に置いておきたいというか。収集癖?みたいなのあるんだよな〜。なあソラ、俺が前さ〜」

「はい、ロン」

「「「……」」」

「えーまたソラの勝ち?ほんと強いね。頭が回る人って運までいいの?」

「……日頃の行いからかもな」

「はーまたソラが昼飯奢ってもらえんのかよーせこー。たまには奢れよー」

「勝ちは勝ちだ。文句言うな。スマホ麻雀はこれで終わりな。もうすぐチャイムもなる」

「あ、ほんとだ。鳴った」

キーンコーンカーンコーン

「お昼〜お昼〜、何食べよっかな〜♪」

「な〜ソラ、なんかすっげえ周りの視線が痛い気がすんだけど。俺だけ?」

「──当たり前だろ。さっきは自習中だったんだからな」

「?」

「おまえはレンとコウ……いや、コウは無意識か、に嵌められたんだよ」

「は?何が」

「どんま〜いショウ。でも言い出しっぺ、ショウだもんね」

「??」

「──ねえ、昼盛翔って、儚い色白美人がタイプなんだって〜うけるよね、今時そんなのいるかっての、現実見てなさすぎ笑」

「んであれでしょ。蹂躙する系のエロDVD集めてるらしいじゃん。まじきも〜」

「……そ、そ、ソラ〜」

「俺は知らん」

「レン!てかおまえの話、結局聞いてねえ!!」

「馬鹿だね〜あんなとこで話すわけないでしょ。頭湧いてんの?」

「てめえ〜!」

「ソラ、今日は何食べたいんだ?」

「そうだな、今日は唐揚げ定食で」

「それ昨日もじゃなかったっけ?……まあいっか」


──4人のいつもの遊び方。

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