今 日 の 妄 想

ふにふにおもち@名前変更中

第1話

僕は思い切ってこの思いを伝えようと、彼女を学校裏に呼び出した。


ずっと、温めてきた思いを。僕の願いを。


春の陽気はここまで届かない。遠くに目をやり、暖かい日差しが降り注ぐ校庭を眺める。

ぼんやりと、静かだ。薄暗く、どことなく陰鬱な空気が漂っている。ここはいつもこうだ。

首筋を生暖かい風が過ぎ去ってゆき、思わず首をすくめる。冷たくなくなってよかった。


ふわっと、あの匂いがした。ああ、だ。

やっと彼女が来た。いつも嗅いでいる匂いだけれど、他の人のは久しぶりだ。それも、大分記憶と違う。

随分前と変わったなぁ、と過ぎ去った時間にふける。


音もなく、彼女が現れた。透き通った焦茶の瞳と目が合い、鼓動が高まる。全身び心臓の響きを感じる。どく、どく、どく、どく。気持ちいいリズムがぐるぐると廻る。


目の前で、彼女が止まった。ふわりと髪を風になびかせると、例の匂いがまたほわっと香った。心地よい刺激が鼻腔をくすぐる。


僕が話し出そうと息を吸うと、彼女は形のいい桜色の唇に、白くほっそりとした

人刺し指を当ててしぃっと言った。


まるで、全て知っているとでも言うように。


頬に薄く朱がはいった顔で、天女のような微笑みを浮かべ、まるで抱擁するように

両手を広げこちらに差し出しながら彼女は言った。


「…ありがとう」



「ずっと探してたんだよ」








「キミを。」






























「ああ、やっとみーつけた!つからなかったらどうしようかと思ってたんだよ?

 まさかこことはねぇ〜。灯台下暗トウダイモトクラしって言うもんね。

 ああかった。


これで…ふふ。




…ねぇ、キミ魂核ココロ頂戴チョウダイ


ツブしたいの。

  

ツぶすのって、タノしいんだよ。

 

手の中ですこーしずつぎゅぅってニギってゆくとね、キリキリキリって軋んで、

ギィヤァァァーーーッッ!!!て悲鳴ヨロコビノコエを上げてくの。その声を毎日聴マイニチキきたい。

 

ちょっとずーつニギっていった方ガタノしいよ。ぐしゃぁってツブしちゃダめ。


ぶしゃぁーーってなるケど、スぐENDわっちゃってつマんない。

 

ペチャンコニしたラねぇ、どんなにウツクしいFaith も全てぐちゃぐちャになってくレるの!


ヤッっていくごトに。

 

それでネ、最後ゼッチョウにハみーんなおンナジようなカオスになっちゃう。


汚いノもマギれイなのも。どろどロになって、ベろべろになッテ、


それで、ゼツボウした顔で



“タスケテクダサイ”



ッテ!!!アはははははははははははははははははははははははははwwwwwwww


ミーンないウの。なンで?つぶサれるのってシあわセじゃないの?


ワタシはツぶスのもつぶさレルのモダーいすキダよ!


こーんナニタノシイのに、ナンデみんなシらないんダロう。


だカラね、みんなにシラシメえてあげテルノ!えへへ、カミサマいデシょー。


でモ、ミンなはワタシよリ貧弱ザコなンダね。あーア。人生可哀想シネバイイノに。もッタイなイナぁ。


ちョッとヤサシメニぎゅっテシたらスーぐシヌかナクナっちャう。


ワタシダッたら全然へっチャラなノニ。


今マでなんニんったケ?多すギテ白紙えてナいや。デも、たっくさんの人ヲってあゲたよ!


でモ流石リュウセキに、キミよリは多くはないけど。キミの領域レベル辿ツタくノは、やっぱりムズカしいね。


イソガシいノもショウチかルよ。

私もあっチこッちイッたケド、大変ダったから!

だカラヒトデマシヤしたノニ、キミがココにずーッといるセイでムダミなかっタジゃん。セーッカくレアヲ引いタノにさ。

まア、こレデも精一杯イノチヲカケテキミみたいニナれるよウにガンバってイキタンだからライいでしョー。


でモネ、私ハね、ホントはキミと違ってされる方が好きなんだよね。

 

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