第20話壊れた未来

ある日、突然、長谷川が未来を訪ねて来た。


「お前ら二人の事は知ってる。」


「何の事ですか?」


「上野とそのベッドでしたんだろ?」


未来は、黙ってしまった。


「未成年とするなんて最低な男だな。黙っててやるから俺にもさせろ。」


未来は、アパートから飛び出した。


階段で足を踏み外してそのまま転げ落ちた。


未来は、意識を失った。


病院で、目を覚ました未来は理恵と翼、佐智しか覚えていなかった。


医者からは記憶喪失ですねと診断された。


自分は、普通の高校生で。小説家であることは忘れていた。

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