孤児院育ちな少年は吸血にゃんことスローライフ

舘川 ハナミ

第1話 冒険の旅へ


俺は今日、孤児院を出た。



この孤児院は満員すぎて、孤児院を出るのが10歳からになっている。


この世界には、魔法があって、魔王や勇者、魔物や異種族や亜人もいる。


因みに異世界からの転生者もいる。



現に俺がそうだ。


俺の地球での名前は ”風峰 花夢(かざみね ふぁむ)”。


花がファの発音なんだ。


中国で花は元々”ファ”と言う発音らしいからな。


だから、俺の両親が名前をおしゃれにする為に名前を花夢にしたんだ。


学校じゃキラキラネームなもんだから覚えやすいってよく言われてた。


ああ、因みにこっちの世界、”リボルファーム”でも名前はファムだよ。


………俺は男だがな。










ま、そんなこんなで俺は今日孤児院を出た訳だ。



だが、一つ問題がある。




ファム

「………………………(-""-;)」




仕事がない。




……金になりそうな能力は、転生した後もってた”石創造”って言うスキル…


後は鑑定だけ………か……


まあ……石集め好きだからまあまあいいスキルだとは思っているが…


一度能力の詳細を確認するか………




ファム

「………………………【鑑定】」




そう言うと、目の前にスキルの詳細が現れた。




石創造───────────────


石というくくりならばどんな石も造れる。効果や効能も何でも付与出来るので、本物のパワーストーンも作成可。


後から効果効能の付け足し、消去、書き換え書き足し可。


石は神の力補正で魔力関係なく連続していくらでも造れるので限界はない。


そして、効能や効果の強さ等にも限界はないが、世界のパワーバランスを崩すような効果はおすすめしない。



造り出せる例


宝石・鉱石・レンガ・コンクリート・魔石(属性魔力を込めれば作成可) 等



どんな石でも造れるスキル。


高い宝石や凄い鉱石を出して売るのもいいが、出所を疑われないように注意。


一度に一つの形にして出す事も可能で(花瓶やインゴット等)それにそった効果を付けることも可能。


例えば、貯金箱型の石に、1日貨幣何枚出てくるみたいな効果付与も可能な為、


このような付与をすればお金に困る事はないが人に話すと危ないかもしれない。


宝石や鉱石に関しては純度の調整も可能。


更に、ふれた石物を操作する事も出来、形の変形・あらゆる性質・効能操作も可能で、


元々そこにあった創造していない石物、鉱石やインゴット・宝石等の純度操作も可能。


その辺の石ころを全部金塊に変えられたり出来る。



因みに、岩塩等は性質的には石と違うが、名前に岩が付いてるのでOK。


食べれる岩と思っていればいい。


岩塩ならぬ岩砂糖等も作れちゃう。


──────────────────




ファム

「……………………(*_*)?!」




むやみに使えるか……!?



ご丁重に注意書きや造れる石の例も書いてある。


この説明を書いた人はその補正をしてくれた神様なのだろうか?


だとしたらありがたいな。


一応、今まで魔法は使った事がないからな。


俺の意識ご芽生えたのは1歳の時からだが、この世界では、


6歳以下が魔法を使うのは危ないらしく、孤児院(兼教会)では魔法は禁止だった。


何故か意識が芽生えた時からちゃんとこの世界の知識はあった。


しかも沢山の知識が。


自分がどんな属性魔法使えるか知りたいが………ん?


どんな効果の石も……?




ファム

「………………?【石創造】。」




─ドスッ




ファム

「…………(・ω・ )フム」




俺が出したのは、魔力を流せば、自分の使える魔法属性の適性が解る石板だ。


長方形で、右下角に魔力を流す場所があり、親指の指紋模様がある。


魔力………


瞑想すれば感じられるか…?



俺はその場で胡座をかいて目を閉じる…




ファム

「……………!……(*・∀・*)!」




ファンタジー好きな俺は思わずはしゃいでしまう。


体の中を血流のように巡る暖かい何かを感じた。


恐らくこれが魔力とやらだろう。


早速石板に親指を当て、魔力を親指から石板に伝わせるイメージをする。


刹那




─ポワッ



ファム

「………………\(^_^)/」




指紋模様から石板全体に黄色い光広がり、思わずにやける。


すると、石板の裏側に俺の適性の魔法属性が白い文字で現れた。




──────────────────

適性属性



火、水、地、風、光、闇、無、空間、精神


《最上位属性まで進化可》


──────────────────



ファム

「………………(゜.゜;)」




全属性に適正あり……おまけに最上位まで……


この世界では、属性は進化するらしいのだ。


孤児院(兼教会)の本に書いてあった内容によれば、確か、


属性のLvを500ごとに上げるとその度進化していく……だった筈。


人の魔力量によって進化できる段階が決まっているが、


どんな名前の属性、そして何段階まで進化するのかはページが無くて解らなかった。


属性を混合させて魔法を放つ事も出来る。


そして、空間、精神、時、はとても珍しい属性で持つ者は大抵は隠蔽するそうだ。


試しに、その人個人の進化出来る段階表示が現れる様にするか。




─ピカッ


ファム

「………………(・ω・ )フム」




俺は表示された適性属性をタップする。


すると、それぞれの属性が一覧になって現れた。


進化した後の名前と共に。


ない属性は進化しない属性なんだろう。





【進化】

火→炎→烈火→業火→煉獄極炎




【進化】

水→水流→激流→荒波→極氷深海




【進化】

風→突風→烈風→台風→天変豪嵐




【進化】

地→岩丘→岩山→山脈→豪岩大陸




【進化】

光→電→流星→閃光→聖地天光




【進化】

闇→深闇→闇夜→永闇→闇黒冥界



空間


【進化】

間→空間→亜空間→異空間→無限世界




一体、一つの属性それぞれ、最上位まで進化したらどれだけの威力なのだろうか…


一説では神にも等しき力だと本で見た。


と言うか、この最上位に進化した属性を持つのは神やそれに近い者なのだそうだ。


何故か、最上位に進化する時だけ5000Lv必要らしい。


それだけにLvUPするのには、きっと途方もない年数と努力が必要なんだろうな。


あくまで俺は、最上位まで進化出来ると言うだけで、


最上位になるかは俺次第なのだろう。


後最上位が4文字なのを見てあの風林火山と言う言葉を思い浮かべてしまった俺を許してほしい。




ファム

「……(ステータスオープン)」




この世界に来て、自分に鑑定と石創造があるのはステータスを見ずとも知っていた。


知識補正の中にそうあったからな。


だから今、俺は自分のステータスを初めて見る。




【ステータス】

──────────────────

ファム


種族:??


職業:なし


性別:男


年齢:10 (精神 31 )


Lv:5000


属性:火Lv5000、水Lv5000、風Lv5000、地Lv5000、無Lv5000、空間Lv5000、精神Lv5000、時Lv5000《全属性最上位まで進化可》


HP:960000/960000 96万


魔力:1200000/1200000 120万


体力:860000/860000 86万


称号:異世界転生者、創造神の愛し子、

   全精霊王の愛し子



スキル******


・不老不死


・石創造Lv500


・身体強化Lv100


・身体硬化Lv100


・病気耐性Lv100


・精神耐性Lv100


・痛感耐性Lv100


・状態異常耐性Lv100


・癒しの波動Lv100


・浄化の波動Lv100


・幸運の波動Lv100


・諌めの波動Lv100


・耐性の波動Lv100


・強化の波動Lv100


・言語理解


・文字理解


・ハッピーシャワーLv100


・ラッキーシャワーLv100


・創造神の加護


・全精霊王の加護


・無酸素呼吸


・水泳補正Lv100


・範囲探索Lv100


・成長加速Lv100


・精神統一Lv100


・疲労抹消Lv100


・魔力庫Lv100


・知恵袋


・読心術


・精霊眼


・神託


・念話Lv100


・霊感Lv100


・飛行Lv100


・探知Lv100


・隠蔽Lv100


・浄化Lv100


・解体Lv100


・収納Lv100


・遠見Lv100


*********



統合できるスキル*


・身体強化+身体硬化=闘いの極意


・病気耐性+精神耐性+痛感耐性+状態異常耐性=万物耐性


・癒しの波動+浄化の波動+幸運の波動+諌めの波動+耐性の波動+強化の波動=万物の波動


*********



進化出来るスキル*


・解体→解体収納


・遠見→千里眼


*********


──────────────────





………………………………




おい待て何だこの異常なステータスは




全属性最上位まで既に進化可?


創造神と全精霊王の加護…?


俺の種族が??って何だよ





一体どういう事だ






























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