精緻な表現で紡がれる魔導の世界

最初に惹かれたのは、その文章力です。

どこか落ち着いた雰囲気のある緻密に重ねられた文章と言葉の数々が、幻想の世界を引き立たせています。登場人物たちの姿や動きがが頭の中に浮かんでくるように感じました。

その中でも一際「あっ」と驚かされるのが戦闘描写。
とてもかっこいい。そして動きに合わせて流れるような言葉の使い方が素晴らしい。

文字だからこそ感じられる言葉の響きがあり、「戦い」という荒々しさの中でも光る緻密な描写と繊細な表現力が、登場人物たちのかっこよさを引き出し、これが物語を彩っているのではないでしょうか。魔導や槍術、弓、剣さばきなど、――戦うという行為のその全てにしっかりと計算された動きがある。そんな印象を受けました。

この後いったいどう物語が進んでゆくのか、先が楽しみです!

「魔導の果てにて、君を待つ」の魅力を少しでも感じて頂ければと思います。とても読み応えのある硬派なファンタジー、おすすめです!

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