第27話 拷問

「やめて!放して!助けて!怖いよ!ママ!!パパァ!」


 狭い小部屋の椅子に座らさせられた小百合。

 目の前には先端の尖った鋭利な針を持った鬼がいる。


「いいか、お前はもう商品なんだ。ここでそれを叩き込む。」


 そういうと、鬼は持っていた針を小百合の右手の指の爪に刺した。


「いたあああああああああい!いたいいたいいたいいたい!!」


 小百合はあまりの痛さに絶叫した。


「いいか、俺達が本気で殴ったら殺してしまう。そうしたら大損だ。だからこうやってお前に痛みを植え付ける。」


「やめて!!もうやめてください!お願いします。もう泣きません!だからやめてください!」


「だめだ、今回は右手の全ての指にこれを刺す。次に言う事を聞かなかったらどうなるか体で覚えろ。」


 そういうと鬼はまた針を小百合の爪に刺す。


「いたあああい!いやああああああああああああ!」


「痛いか?痛いだろ?怖いか?怖いだろ?恐れろ!泣け!叫べ!」


 その鬼は楽しそうに小百合を甚振るのだった…


 そして小百合はこれ以後、全てを諦め、その目から感情を無くすのだった…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る