第2話
土曜のカフェ。
さほど混んでは居ない。
「お待たせ〜、絵里今日の服も可愛い〜そのブランドバッグも買ったの?高そー」
『いいでしょ』
と絵里
「絵里お嬢様だもんね〜いいなぁ〜」
とちさと
隣の席の私
絵里と3秒目が合う
3年分の絵里の過去を見る。
大学入学時の絵里
冴えない服に身を包みアパートを出てバイトへ行く。
コンビニでバイトをしている。
そこへいつも来るイケメン
ドキドキしながらレジを打つ。
外へ出ると、綺麗な服を着たブランドバッグを持った彼女が来る。
(私もあんな子になりたいなぁ)
と思う絵里
帰り道スカウトに遭う。
「お金欲しくない?いいバイトあるよ」
お金欲しさに着いていくと風俗のバイトだった。
徐々に派手なファッションになっていく絵里
「絵里〜今日の服も可愛い〜そのバッグも買ったの?」
というちさとの声
(こんなはずじゃなかった。もうこんな生活辞めたい)
絵里の心の声が見える。
「絵里お嬢様だもんね〜」
(違うよ、私無理してる)
時間が今に戻る。
絵里と目が合う私、絵里の瞳へ言葉を送る。
【今ならまだ間に合うわよ】
『ちさと、今まで私無理してた。私お嬢様じゃないよ、アルバイトして買ったの。でももうバイトもブランドも止める、もっと普通に生きたい、ちさとそれでも私と友達でいてくれる?』
「ブランドバッグ持ってなくても絵里は絵里だよ、友達だよ」
『ありがとう、ちさと』
少しだけの勇気で未来は変えられる。
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