南極小説家~日々執筆、ときどきSF~

高井カエル

1話 

朝5時、起床。

体温を測る。36.1℃。ちなみに、室温は23℃。

寝室を出て、階段を下りる。洗面台で顔を洗い、タオルで拭く。髪をとかし、髭をそる。

キッチンにて一杯の水を飲む。

カレンダーをチェック。7月31日。

30分かけてストレッチ。そして、日替わりの筋トレ。

プロテインとバナナを摂取し、書斎へ。

PCを開き、メールをチェック。

そして、執筆開始……の前に、カーテンを開ける。

窓は閉じたまま。それもそのはず。開けっぱなしたままでは、5分と耐えられない。

外気温ー70℃。一寸先まで暗闇。

今は極夜。

ここは南極。

今日も、小説家の静かな1日が始まる――。


ピンポーン――。


来客だ。

私は立ち上がり、玄関へと向かった。

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