実況!4割打者の新井さん2

ぎん

日本代表に選ばれた新井さん

11月11日開幕のアジアベースボールカップの代表選手が発表! 東京スカイスターズ平柳、大阪ジャガース前村など12球団協力の元、期待の若手27選手が選出!



スマホを開いて、適当にスポーツニュースサイトを覗いて見ると、そんな関連の記事が今日、朝の日付で出ていた。


野球関連の記事の中で、でっかくどどんと。注目度はかなり高そうだ。




10月27日夜、野球日本代表監督を務める稲木監督が日本プロ野球連合事務局で代表選手発表及び記者会見を開いた。


出場可能選手は、大会開幕日の11月11日に満25歳以下、もしくはプロ通算2年以内の日本国籍の選手のみ。



主な代表選手は以下の通り。



前村投手(大阪ジャガース)


百岡投手(福岡ハードバンクス)


藤下投手(京都パープルス)


添田投手(愛知ドラゴンス)



浦野捕手(広島カルプス)



平柳内野手(東京スカイスターズ)


棚橋内野手(京都パープルス)


源内野手(埼玉ブルーライトレオンズ)


藤並外野手(北海道フライヤーズ)


新井外野手(北関東ビクトリーズ)


など、27選手。今回は日本シリーズ進出の立役者である平柳、球界ナンバーワン左腕の大阪ジャガース前村など、25歳以下のベストメンバーが出揃った。




以下、稲木監督の一問一答。






(どんなチームをイメージして選手を選んだか)



「今年は多くの球団で若い選手の台頭が目立ちました。そういった意味では選出に少し苦労しました。他にも代表で力を見てみたい選手が何人もいたので。所属球団の首脳陣とも連絡を取りながら、ほぼ100%思い通りの選出が出来たと思います。


日本開催でプレッシャーがあると思いますが、今回は若い選手の大会なので、のびのびと思い切り自分の力を発揮してもらいたい」



(監督の注目する選手は? また、スタメンはある程度決まっているか)



「自分が選んだので全ての選手に注目しています。……あえてあげるなら、ピッチャーならジャガースの前村、野手ならスカイスターズの平柳。2人とも、実績も国際経験も豊富ですから、他の選手を引っ張っていってもらいたい。


スタメンは、合宿で選手の状態を見てから。シーズンが終わったこの時期は色々難しいので。しかし、ある程度軸は必要かなと、思っている。クリンナップだったり、1、2番辺りは………。後はお楽しみにお待ち下さい」



(最後に抱負を)



「日本としては、当然優勝しなければいけない大会ですし、その期待も大きい。まだ少し時間がありますから、いい準備をして大会に臨みたい」







アジアベースボールカップ2017


1年後の世界ランキング上位10か国+予選勝ち上がりの2か国を合わせた12か国で争うプレミアム12。



3年後の2020東京オリンピックを見据えた、水道橋ドームで行われる各国25歳以下選手によるアジアNo.1決定戦。




日本(2位)、韓国(5位)、中国(13位)、台湾(9位)、オーストラリア&ニュージーランド連合(14位、16位)の5チームによる総当たりのリーグ戦により優勝を争う。




※カッコ内は現在の世界ランキング



世界ベースボール協会公認の正式な国際大会となっており、優勝賞金は1億円。


第1回の開催となる今回は、国際大会において、ワールドベースボールカップ2006,2009を制するなど実績がある日本での開催となった。


各国の主に国内で活躍する若手選手を世界基準の経験値を得させることで、次世代の国際大会レベルを底上げする目論見があると言われている。





開催国の日本は、日本シリーズ出場中の選手を除いたメンバーで、まずは11月4日から東京都内で合宿をスタートさせ、11月8日に社会人・大学生選抜、11月9日に独立リーグ選抜と親善試合を行い、11月11日に、台湾代表との記念すべき開幕戦に臨む。







グンマーの山奥からブイーンと、宮森ちゃんが運転する球団の所有車で宇都宮に向かって進んでいく。



周りには、どこどこキャンプ場とかなになにカントリーグラブまであと1キロとかそんな野立看板があるだけの峠道ですよ。



時刻は午前10時になるところだが、寝坊したおかげで朝飯はまだだし、宮森ちゃんも朝早くから車を運転してきているから、群馬から栃木県に入ってすぐのところ。



国道沿いに街中でもよく見るファミレスを発見したので、俺は助手席からそこに向かって指を差した。





そのファミレスで、俺は午前中からサーロインステーキにメキシカンハンバーグ。ジューシーグリルチキン、オニオンリング添えを注文。



宮森ちゃんも、アイスコーヒーにカツとじ煮御膳とマルゲリータピザとチョコレートパフェをオーダー。



他の選手達がヒーヒー言いながら寒空の下でコーチ達にしごかれているだろう時に頬張るステーキの味は格別。



これも日本代表に選ばれたからこその幸福感だ。




「ごちそうさまでした!」



「おう、残りの運転も頼むぜ」



「はい、任せて下さい!」



ファミレスでたらふく食べたらまた眠くなってきたので、またグーグー。



次起きた時には、フロントガラス越しにビクトリーズスタジアムの外観が目の前に迫っていた。




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