3.小学校
僕はクズだ。
嘘つきだ。
馬鹿だ。
だからこんな人生なのだ。
小学校の入学前日
僕はランドセルに宝物(と言ってもくだらないおもちゃ)達を詰め込んでいた。
無い頭では勉強をする所と言うのが理解出来なかったのだ。
学校で女子に「持ってきちゃいけないんだよ」と言われるまで理解出来なかった。
人との距離感や気持ちを汲む事が欠けていた。
そんな子だから居場所が無くなる
やがて学校に行きたくないとなると
過保護な母に誘導され
いじめられてると言うことになった。
僕の嘘に巻き込まれた相手の子や先生には多大な迷惑をかけた。
学校や近所の人や姉、勿論
母にも
今となっては謝罪する機会も無く
相手の名前も先生の名前も忘却の彼方だ
思えば母の猜疑心はこの頃から一段と強くなったと思う。
切っ掛けとしては一番上の姉が自立し
家を出たことだろうか?
姉は姉で物凄く苦労したのだろう、僕だって結局家を出たのだから
何歳の頃かは覚えて無いが二番目の姉も家を出た。
もし今の知識が少しでもあったなら
家族がバラバラになる事を防げたのだろうか?
無理か、僕だものな
二人の姉が出た後のある日母が風邪になり
なんとか食事を作ろうと
自分の分は湯煎で出来るハンバーグや野菜
母のために慣れない粥等でご飯にしようと思った事がある。
きっと褒めてくれるだろうとワクワクしていたが。
買ってきた物を見た母は湯煎のハンバーグを僕に投げつけると
「こんな物を私に食わせる気か!これはネズミの肉で作られてるんだ!」と鬼の形相で怒鳴りつけた。
そこから先は覚えていない
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