第113話 狼人族の誓い(1)
二人は僕の旅に着いて来たいと言った。
う〜んでも危ないしなぁ・・・
「二人共、僕と旅することがどういう事かわかってる?真神教と争うってことだよ?それはすなわち、セレス教を敵に回すのと同じだ。常に命の危険にさらされるんだよ?」
僕がそう言うと、アイシャとメイちゃんは、
「わかってるっての。でもな、あたしリョウマが訓練場で言ってたのと同じで、弱い者いじめが大嫌いなんだ。それにメイを苦しめたのも許せねぇ。セレス様を助けたいって思いはぶっちゃけ低いが、他にも苦しんでる人たちがいっぱいいるんだろ?だったらぶっ潰してやりてぇ!」
「メイは、セレス様をお救いする手助けがしたいんです。それにセレス様の敬虔な信者はみんな騙されているんですよね?なら、知らず知らずにセレス様を封印したような、悪い神様へ祈りを捧げている今の状況を変えたいんです。」
むぅ・・・
決意が硬そうだなぁ。
「それにもう一つ理由があるんだ。」
アイシャがの目を真剣に見る。
「さっきも言ったように、リョウマはあたし達姉妹を救ってくれた。あたしはそれの恩返しがしたいんだ。リョウマは別にいいって言うかもしれねぇが、あたしが嫌だ!それにお前は良い奴だ。だから助けになりてぇんだ。」
メイちゃんも、
「メイも同じです。リョウマお兄さんは命の恩人です。どうか助けさせて下さい。今はまだ足手まといになるかもしれないけど、きっと強くなります!お願いします!!」
僕は困ってリディア達を見る。
二人は苦笑して頷いていた。
・・・仕方がないね。
何かあれば僕が守ればいいし、強くなれるよう手助けするしか無いか。
「わかったよ。ありがとう。じゃあ僕たちは仲間だ。これからよろしくね。」
僕がそう笑顔で言うと、アイシャ達はとても嬉しそうに
「おう!」{はいっ!」
と笑った。
そして、
「そうだリョウマ、あたしもメイもお前を裏切らないって誓いをたてさせてくれねぇか?」
とアイシャが言った。
誓い?
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