第三章 廻里 桜花 出会い編

第26話 廻里 桜花 (1)

 廻里 桜花(めぐり おうか)


 僕と同じ年齢の同級生。

 

 外見は、黒髪のロングで、腰くらいまでの長さ。


 髪型は、普段は下ろしているけど、運動するときは、ポニーテールにする。

 

 うなじが素晴らしい。

 

 身長は、160センチメートルだから普通くらいかな・・・スラッとしていてモデルさんみたい。

 

 顔立ちは、かわいいよりもキレイより。


 大人びた顔立ちの美人だったかな。

 

 剣道をやってる影響か、いつもキリッとしていて、男女問わず人気があったよ。

 

 そんな僕には、不相応な女の子だったけど、仲良くなって彼女になるまでにはいろいろあったなぁ・・・

 

 元々、僕たちはあまり仲が良くなかったと思う。

 

 主に僕のせいでね。

 

 僕は結構いい加減で、マイペースだったから、委員長気質な桜花には、協調性がなく見えたみたいで、いつも怒られてたよ。

 

 どれだけ言われても、図太くマイペースを貫く僕に、桜花はいつも注意してたんだけどね。

 

 桜花は人気があったから、周りには、それがじゃれているように写ったんだと思う。

 

 それが気に入らなかったのか、ある日、僕は桜花がいない時に、何人かのクラスメートに詰め寄られて、吊るし上げられたんだ。

 

 うん?


 違う違う、吊し上げってのは本当に吊るす訳ではなくて、ようは、一斉に文句を言ってきた訳さ。

 

 でも、僕は周りに対して、何故自分が文句を言われなきゃならないかわからなくてね。


 詳しく理由を聞いたら、桜花の言うことを聞かないからだという。

 

 だから、納得してないことを聞く必要ないんじゃないのか、と聞いてみたら、何人かの男子が、生意気だって殴りかかってきてね。

 

 多分、僕は学校では、おとなしいキャラだったから、弱いと思ったんだろうね。


 実際には、格闘技やってたから、そんなこともなかったわけだけど。


 気弱でもなかったし(笑)


 わざわざ殴られる必要もないなと思って全員叩きのめしたんだよ。

 

 自分の席に戻って、カバンを持って帰ろうとした時、詰め寄ってきていた中にいた一人の女の子が、先生を呼んで来てさー、僕に怒り始めたんだ。

 

 なんで暴力を振るったのかってね。

 

 だから僕は先生に聞いたんだよ。


 大勢で、一人を寄ってたかって、がなり立て、殴りかかるのは、暴力ではないのかってね。

 

 すると、先生は周りを見渡し、事実かどうか確認し始めたんだけど・・・だれも本当のことは言わず、僕が一方的にやったって言い始めた。

 

 先生は、皆の言うことを信じて、僕が悪いと断言し始めた。

 

 そこに、桜花が騒ぎを聞きつけてやってきたんだ。

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