第25話 今後の方針と作戦会議(?)
「コホン、時間も有限ですのでそろそろ作戦会議を始めましょう」
リディアが、咳ばらいをしながら言う。
脱線したのは二人のせいだと思うけどなぁ…
「まず、第一印象としてリョウマさんはどう思いましたか?」
とリディアが聞いてくる。
そうだなぁ…
「僕の印象では、伯爵は、人の良さそうな感じに見えたよ。渋めのイケメンだったしね。ただ…」
「ただ?」
「何かひっかかる。リディア達が無事だったことを、喜んでいるのは間違いないんだけど・・・何か隠している、違うな。何かを知っている、かな。こちらにとってよくないことをね。」
僕がそう言うと、リディアは少し驚いた顔をして、
「何故そう思うのです?」
と聞いてきた。
「簡単に言うと勘だけど・・・根拠はある。目だよ。」
「目?」
リディアが小首をかしげる。
かわいいな畜生。
あざとい。
「そう。目の奥に濁りが見えた。あれは多分・・・何か、精神操作されている可能性がある。」
「「!!」」
リディアとグレイスが息を呑む。
そして、リディアは、考え込んだ様子で、無言が続いた。
するとグレイスは、
「それが確かなら、由々しき問題だが・・・リョウマは、そんなことまでわかるのか?」
と聞いてきた。
僕は、以前ジードからの授業で、闇魔法と隷属が付与された呪いの品について、受けたことがあった。
その時に教えて貰ったんだよね・・・あの授業きつかったなぁ・・・実際にかけてくるんだもん闇魔法。
隷属の魔法で裸踊りをやらされたり、桜花の好きなところを言わされたりしたからね・・・恥ずかしくて死にそうだったよ。
そんなことを説明する。
「「・・・・・」」
すると二人はまた無言になった。
何か雰囲気怖いけど・・・
「オウカというのはどなたでしょうか。もしかして、その方が恋人なのでしょうか?」
とリディアが聞いてくる。
そういえば言ってなかったっけ。
「そうだよ。」
すると二人の目が急に目が釣り上がった。
何!?怖いんだけど・・・
「では」リディアが左肩を掴む
「その人のことを」グレイスが右肩を掴む
「「教えてもら(いましょう)(おう)」」
ひぃぃぃ!!??
なんか怖い!!
掴む力強い!!
「いやいや先に作戦会議は「「こっちが先!!」」はい!」
仕方がない。ちゃちゃっと話すか・・・
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