過激なる陰暴論(コロナワクチン、トランプ敗北、ウクライナ侵攻)
いつからだろうか。ネット上で「陰謀論」を多く見かけるようになったのは?
コロナワクチン? 2020年アメリカ合衆国大統領選挙? はたまたウクライナ侵攻か?
陰謀論を唱える人々の発想はユニークで「コロナワクチンウイルスにはマイクロチップが埋め込まれている」「大統領選挙は民主党員による大規模な投票操作がおこわわれた」「ウクライナ侵攻はフェイクニュースで欧米によるロシアいじめだ」などと言うのだ。
なぜ、そんな陰謀論を彼らはネット上で騒ぎ、マジョリティーを批判するのか? 昔から陰謀論は騒がれていたが、私のように探していないのについ目に入ってしまうようになったのはいつからだろうか。彼らは、ネット上のニュースやSNSで自らこそが全知全能の存在のようにふるまい、荒唐無稽な情報を発信している。彼らは暇なのだろうか?
だが私にも彼らが陰謀論を信じたくなる気持ちはわかる。小学生や中学生の時、みなと少し違うことがかっこいい何て考えたものだ。私もクラシック音楽を背伸びして聞いて、謎の優越感に浸っていた時期があった。
また、現状に満足できていない人間は陰謀論を信じたくなるのではないか? 普通の人間なら現状を変えるために環境という条件の中で努力するものだが、そうした努力することの訓練を怠ったものはすぐに「今の世界が悪い」とか「会社が悪い」、「上司が悪い」と自分以外のものに責任の所在を求めてしまう(恥かしながら筆者もそういう経験はある)。そうなったときに自分の嫌いな今の現状、常識を覆す「陰謀論」が目に入ったらどうだろうか。それを信じたくなるものだ。だがそれは危機に陥った時に神頼みするのと違いたちが悪い。彼らはその誤った神に身を捧げた後、それを布教して回るのだ。ここまで来るとただのカルト宗教である。世の中、カーペンター監督の『ゼイリブ』のようにはなっていないのだ(この映画では世間一般が知らない、たくさんの有名人が実は宇宙人だということを主人公が知る)。
メディアの意見を全く聞かず(半信半疑に聞くことは重要である)、自分の都合のいい(または信じたい)ことしか聞かないのは愚かだとしか言いようがない。メディアの情報よりネットの情報の方が優れているとは誰にもわからないからだ。
そんな根拠に乏しい陰謀論をネットで捜索(または創作)し、布教するなど時間の無駄である。今すぐ、元来た道を戻ってまっとうな思考と常識を持って、自身の現状を変える努力をすべきである。そして社会活動に参加し、税金を納め少しでも多くの人を幸せにすることが国の安定、そして世界平和につながると私は信じている(これこそが真の愛国心ではないか?ネトウヨの良く言う大日本帝国の愛国心は幻想で役に立たないものだ)。
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