応援コメント

第91話 生と死」への応援コメント

  • 「パパたいくつだから、いっしょだとまいにちがつまんない」
    何の脈絡もなくそう言った娘は、それでも僕にぎゅっとしがみついた。
    ああ、そうか。
    そうなのか。
    僕は娘を抱きしめる。
    ふと彼女の生前の言葉を思い出す。家族の思い出があまりなかったとか、転校が多くて友達が少なかったとか、子供の頃は入院が多かったとか。
    「じゃあ、いろんなこと、いっしょにしような。水族館にピクニック、苺狩りに山登り、海にも海外旅行にも行こうな。忙しくなるぞー!」
    娘の私へつかまる指に力が入る。
    「パパ、だいすき」

    作者からの返信

    こんなゆめをよくみるの。パパにそっくりのわかいおとこのひとと、おとなのおんなのひとになったわたしがいっしょにいるゆめ。
    ゆめのなかのわたしとおとこのひとは、とてもしあわせそう。まいにちがきらきらしていて、すごくたのしくて。だけど、わたしのからだはぼろぼろだった。
    だから、わたしはおとこのひとにこういうの。「あなたみたいな退屈な人と一緒だと毎日がつまらない」
    おねがい。わたしといたときよりも、あなたはもっとしあわせになって。

    編集済