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2023年10月9日 10:47
「パパたいくつだから、いっしょだとまいにちがつまんない」何の脈絡もなくそう言った娘は、それでも僕にぎゅっとしがみついた。ああ、そうか。そうなのか。僕は娘を抱きしめる。ふと彼女の生前の言葉を思い出す。家族の思い出があまりなかったとか、転校が多くて友達が少なかったとか、子供の頃は入院が多かったとか。「じゃあ、いろんなこと、いっしょにしような。水族館にピクニック、苺狩りに山登り、海にも海外旅行にも行こうな。忙しくなるぞー!」娘の私へつかまる指に力が入る。「パパ、だいすき」
作者からの返信
こんなゆめをよくみるの。パパにそっくりのわかいおとこのひとと、おとなのおんなのひとになったわたしがいっしょにいるゆめ。ゆめのなかのわたしとおとこのひとは、とてもしあわせそう。まいにちがきらきらしていて、すごくたのしくて。だけど、わたしのからだはぼろぼろだった。だから、わたしはおとこのひとにこういうの。「あなたみたいな退屈な人と一緒だと毎日がつまらない」おねがい。わたしといたときよりも、あなたはもっとしあわせになって。
「パパたいくつだから、いっしょだとまいにちがつまんない」
何の脈絡もなくそう言った娘は、それでも僕にぎゅっとしがみついた。
ああ、そうか。
そうなのか。
僕は娘を抱きしめる。
ふと彼女の生前の言葉を思い出す。家族の思い出があまりなかったとか、転校が多くて友達が少なかったとか、子供の頃は入院が多かったとか。
「じゃあ、いろんなこと、いっしょにしような。水族館にピクニック、苺狩りに山登り、海にも海外旅行にも行こうな。忙しくなるぞー!」
娘の私へつかまる指に力が入る。
「パパ、だいすき」
作者からの返信
こんなゆめをよくみるの。パパにそっくりのわかいおとこのひとと、おとなのおんなのひとになったわたしがいっしょにいるゆめ。
ゆめのなかのわたしとおとこのひとは、とてもしあわせそう。まいにちがきらきらしていて、すごくたのしくて。だけど、わたしのからだはぼろぼろだった。
だから、わたしはおとこのひとにこういうの。「あなたみたいな退屈な人と一緒だと毎日がつまらない」
おねがい。わたしといたときよりも、あなたはもっとしあわせになって。