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 おばあさんが ももをもちかえると おじいさんは とても おどろきました。

 勿論のこと、

 おじいさんとおばあさんの仲は、非常に良く、おじいさんを驚かして、殺害しようなどとは、おばあさんは、微塵も思っておりません。


 おじいさんとおばあさんは そのももを たべようと ほうちょうで まっぷたつにきりました。

 この時、桃を切ったのはおじいさんでしたが、手は、流水と石鹸でしっかり洗った上、アルコール消毒致しました。使用した包丁と俎板は、毎日洗浄の上、漂白済みです。


 すると もものなかから げんきな おとこのこが うまれてきました。

 これは、両老人の痴呆や幻覚などでは、もちろんなく、現実に男の赤児が産まれてきました。なお、後日出生届も提出されております。


 おじいさんとおばあさんは そのこを ももたろう と なずけました。

 この後、桃は、老夫婦とご近所の住人とで、美味しく頂きました。

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