バブみチョコくれる近所のお姉さん

あら、おかえりなさい。

どうしたの?

なんだか今日は元気ないわねぇ。


……ははぁん。

さては、チョコレートが貰えなかったんでしょ?

正解かー。うふふ、お姉さんそういうのすぐ分かっちゃうんだ。

もう、そんなに悲しそうな顔しないの。

あ、そうだ。ちょっと私の部屋に行こっか。

ほら、着いてきて。

大丈夫。酷いことはしないから。

お姉さんを信じて着いておいで?

もう、そんなに俯いて歩いたらぶつかっちゃうよ?ほら、お手手引いてあげるから。

私の手、握ってごらん?


うふふ、君の手、暖かいね。

どうしたの?顔真っ赤だよ?

お外、寒かったもんね。冷えちゃったかな。ほら、お姉さんのお部屋に入っておいで。そんなに遠慮しなくていいから。

ん?お姉さんのお部屋に入るのは初めてだったっけ。緊張しちゃってるの?

きみ、可愛いねぇ。

あ、そこのソファーに座っていいよ。

ちょっと待っててね。

えっと、これがここで……。

あれは……あった!

おっとっと。


ふぅ。

……よしよし、ちゃんと待てて偉いね。

はい、これ。熱いから気をつけてね。


お姉さんからのバレンタインチョコ。

ホットチョコレートって言うんだよ。熱々で甘々のチョコレート、飲んでみて?


うふふ。

お姉さんのチョコレート、美味しいでしょ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る