小悪魔がくれる本命チョコ
ねぇねぇ、ちょっとこっち来て?
んふふー、今日が何の日か知ってる?
え?知らないの?
今日はねーバレンタインデーなんだよ?
あ、それは知ってたか(笑)
それでね、私、君のために作ってきたんだ……。
これ。
手作りチョコ♪
え?
なんでって?
んー、だって君、とっても優しいでしょ?
いつも私が困った時にさりげなく手伝ってくれるし。ほら、この前だって私が忘れ物した時に教科書見せてくれたじゃん。
その優しさが……なんて言うか、好きだなぁって思って。
え?
違う違う、今の好きって言うのは、そういう意味の好きじゃないの。
その、異性として好きってわけじゃないから!
ただ、優しくて頼りになるから、何だか人として好きだなぁって。
それだけだから!
ほら、手作りチョコ要らないの?
貰わないの?
捨てちゃうよ?
ふふふ、欲しいんでしょ?
はいどうぞ……なんちゃって!
あーげない!
え?
どうしてって?
んー、ちょっと意地悪したくなっちゃったから?
あはは、そんなに怒らないでー!
あのね、聞きたいことがあるの。
それに答えてくれたら、ちゃんとあげるから。
あのね、君は私の事……好き?
も、もちろん、恋愛対象として……。
ねぇ、答えてよ。
教えて?
私の事、好き?
ふ、ふぅん。
そっか。
好きなんだ。
そっかー、私の事好きなのかー。
んじゃ、はい。これあげる。
もしかしたら、本命チョコかもね。
家に帰ったら、開けてみて。
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