3#赤い風船の惨劇三たび?!
「ここが、例の赤い風船に襲われる暗闇の通学路か。」
義則は、雑種の愛犬のケンを連れて、この真夜中では手探りだけでしか歩けない位に真っ暗な通学路を歩いた。
「何とかして、あの赤い風船の正体を暴いて見せるぜ。
赤い風船の正体を暴いたからには、この正体をネットにあげれば、視聴数を爆上げ間違い無しだ。」
義則は、ライトを点けたスマホ片手にもう一方の手をケンのリードをしっかりと握ってこの怪しい通学路をひたすら歩いた。
すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、すたっ、
「ううう~~~~~」
「ケン、どうしたんだ?あっ!!」
ケンが唸りをあげたその先には、例の赤い風船がふうわりと浮かんでいたのを見た。
「やっぱり赤い風船だな。この艶は、膨らませたてかな?」
義則はそう思うと、この赤い風船に手を出そうとした。
ううううう~~~~ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!
突然、ケンのリードが引っ張られた。
「ケン!!なにするんだ!!風船か?!やっぱりあの赤い風船に何かあるんか?!
落ち着け!!落ち着け!!落ち着け!!落ち着け!!
うわっ!!」
義則は、思わずリードに手を離してしまった。
その拍子で義則は宙に舞い、その場に倒れてしまった。
「いたたたたた・・・あれっ?スマホは?」
義則のスマホは、目の前にあった。
「撮らなきゃ!!あの赤い風船の正体を・・・あれ?」
義則は呆気にとられた。
スマホの電池が切れてしまったのだ。
「ああ・・・充電し忘れた・・・あっ?!あれ・・・」
ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!
うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーーーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーーーーーー!!
義則は、この赤い風船の正体に目を丸くした。
「で、でっかい化け猫の尻尾に赤い風船が結んである?!」
ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!ばうっ!!
うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーーーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーー!!うにゃーーーーーーーー!!
ぱぁーーーーーーーーーん!!
雑種犬のケンが赤い風船に噛みついてパンクしたとたん、化け猫は跡形も無く消えてしまった。
「な、何なんだ?!」
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