最終話 それから

 ダンジョンコアのお金で借金は返済できた。

 余ったお金で地球への帰還の道を探そうと思う。

 葉っぱを使うのはもう嫌だ。

 トイレットペーパーが欲しい。


「行ってしまうのね」


 俺の見送りにアンリミテッドとジュエルスターが来てくれた。


「何だよ。寂しいのか。もしかしてお前、俺の事を」

「馬鹿言うんじゃないわよ。絶対、ぜったーいに違うから」

「そんなにむきになって否定しなくても」


灼筋しゃっきん先輩、そろそろ行きましょう」

「あれ、なんでお前、野営道具なんか持ってるの?」

「もちろん一緒に行くためです」


「しっしっ、付いてくるな」

「たまたま、方向が一緒のだけです。お気になさらず」

「ずるいわ。私も行きたいのに。ちょっと、待ってなさい。急いで旅支度を整えてくるから」


 あーあ、気楽な一人旅が三人パーティになってしまった。


 それから、魔王を退治したり。

 反逆した勇者を倒したら、裏ボスの邪神が出てきたり。


 邪神は俺が一億人分のパワーを借りて倒すと言ったら青くなった。

 地球に帰還させてあげますので討伐はどうにかと泣いてすがられたので、許してやった。

 俺の冒険は終わった。

 じゃあな、異世界。

 楽しかったよ。

 だがな、葉っぱは勘弁な。

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