第1章 出立  第16話 AI

「戦争経済に突入する日本」という本がある。


搭乗の際に本を買う癖のある父親が飛行場で買ってきたものだ。


自分の概念にないことばかりで胡散臭い、今では内容もよく覚えておらず、

難しいことが書いてある印象だったが、戦争経済の概念だけは妙に納得し

掴んだような気がした。


「百匹目の猿現象」という超常現象があるらしい。


その言葉を覚えたのは、経営コンサルタント舩井幸雄氏の本だった。


舩井先生の本は感覚的に気持ちよく、新刊を楽しみにしていた。

と、その中に胡散臭かった作者の名があった。


副島隆彦師、予言者である。


信頼する人が高評していた、読んで大丈夫な本だと思えた。

おかげで今では本棚にコーナーができてしまった、中毒である。

好きなのは「権力者図鑑シリーズ」だ。


一度だけ、地元の候補者の選挙応援演説で来訪されていた師を

檀上に見たことがある。


激しい文面の印象とは遠い、人間味が滲みだす優しい声色は意外だった。

真実を愛するがゆえの怒りなのだろうか。


師は重たい掲示板で言う、

「人類史上かつてない激しい戦いを一切、知ろうともせず、

考えようともしない人間たち~、この人々が日本でも95%の人々だ」


そんなお二人の対談本「日本壊死 新しき人目覚めよ」が訴えてきて読み返す。


AIてる子@暴露芸人はつぶやく、

「日本人の中の一定数が、闇の権力に関してのある程度まとまった知識を得たら、

必ず、世界がひっくり返るほどの大きな力の流れが起きます。」


さもありなん。

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