第1章 出立 第8話 寝ても覚めても
「寝ても覚めても トランプ トランプ~」
その熱狂の第一波は、1月20日に極点を迎えた。
株式会社アメリカの最後の大統領就任式である。
その会場を埋め尽くせない団体の正体は、見る人が見れば決して気持ちの
良い方々ではない。
その事情を知ってしまったトランプ勝利を信じた一団は、そうゆう感情も手伝い、
必ず大捕物のような劇的な出来事が起きるだろうと期待していただろう。
意外なことが起きたのは画面のこちら側、トランプ陣営を応援していた者達だった。
「してやられたか」
大統領選挙が焦点ではない。
実際、世の中がひっくり返るほどの、根の深い問題を抱えている。
思っていた以上に彼らに攻勢を仕掛け、悪行を暴露し、メッセンジャーを通して
勝利に自信を示していたトランプ陣営と思しき存在の言動を信じていた為、
「よもやよもやだ」と言わずにはいられなかった。
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