第1章 出立 第6話 大きなお兄さん と ボンクラ頭
「共産主義」はカビのように人目につかず蔓延っていた。
それに気づいた時には、人類の自由はビッグブラザーの元に歩き出していた。
中国共産党が権力者層と仲良く、全体主義を新しい世界秩序に為そうと目論んでいることなど、思いもしなかった。
いや、警鐘を鳴らす言論人はいたが、まさか自由の国アメリカの、乗っ取りまで
企てるほどの計略を、移住の形で3、40年の歳月をかけていようとは、
平和ぼけた日本土人は、三国志演義の実演でも見たようで、激動の歴史を経てきた
大国の執念の恐ろしさに驚愕した。
ベルリンの壁崩壊、ペレストロイカ、思春期の頃、TVで見たその映像は、
共産主義の終わりを感じさせたが、グローバリズムを資本主義の成りの果て
と思っていたボンクラ頭は、それが共産主義の最終形態だと分かった瞬間崩壊した。
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