8beat!!<エイトビート‼︎>

宮原慶太

第一話 希望

吹奏楽部、それは、一見女子たちが仲良く吹いたり、楽しく演奏しているように見えるが、

あれはただの見せ物で、本当は、とてもブラックである。


そういうことだと知らず、俺、大宮凜華は、中学一年生のころ、入りたかった吹奏楽部に入った。

俺は、金管楽器や木管楽器よりも、あこがれていたパーカッションに入った。

理由は単純。

ドラムをやりたかったからだ。


小学4年生の時、ネットで動画を見まくっていた時、急におすすめ動画の中に、ドラムカバーのものが出てきた。

その時の俺は、ゲームのことしか頭になかっため、ドラムの動画じゃなくて、違うゲームの動画を見ようと思った。しかし、おすすめの動画一覧の中には、そのドラムの動画以外の動画が、全部視聴済みだったので、

なんとなく、その動画をクリックしてみた。そして、その動画を見た瞬間、大きな衝撃を

受けた。


激しくも、きれいで、そして、とてもかっこよかった。

その動画を見た瞬間、そのドラムをたたいている人や、曲の名前を調べて、それに関連する曲を1日寝ないで全部聞いた。そしてその日から、ゲームのことよりも、あの人のようにドラムをうまくたたきたいと思うようになり、それからずっと、その人のまねをしたり、リズムを刻んだりするようになった。


そして、中学生になったら、すぐにドラムのある吹奏楽部に入ろうと決めていた。

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