第10話・池
「うぉっ!!キレイな池だなっ!…けーい♡こんな景色なんだけど_______見覚えは??」
『_______!!』
一応、反応からして見覚えはあるらしい。
「よしっ。行ってみよう!……場所は…お。東京出なくて済むじゃん!
近くてよかったなって言いたかったけど中々の山奥だし行ったコトねーしで地味時間かかるかもホントゴメンでもオレ精一杯頑張って行くからだからオレについてきてくれ頼むから約束は果たさせてくれ頼む。」
『一息!?!?』
驚く恵翔へ苦笑いを返して、オレはスマホに入れてある地図アプリに、“
「県内でも近いとは言えない距離だケド、夏休みの間に行ける範囲でよかったなっ!」
『1日のうちには行ける距離ですもんね。よかったですね。』
「
『実感が全くないんです。見
「________________________っ…」
やっぱり、通り抜けてしまって、オレが伸ばした手は空気を掴んだだけだった。
『
「え?あ、いや、
一度は誤魔化さずに実行しようとした気持ちを、ついに言葉で誤魔化してしまった。ただ、態度や仕草では誤魔化せなかったらしく、
『あぁ、触りたい、とか?』
とすぐに言い当てられてしまった。
「ちっ…、ちっげーよ!!!!ウルセー!」
図星を突かれて恥ずかしくなって、つい声を荒げてしまう。それでも、恵翔は穏やかなままでいる。
『いいですよ。
優しい
そしてオレはも恐る恐るではあるがら恵翔の手に自分の手を伸ばす。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます