会話79.お昼の相談

「それより、昼飯どうする? 売店も軽食屋も色々あるし、なんかあったかいもん食いたいよな」


「あ、カップ麺食べたい!!」


「おや、アスカにしては珍しい提案」


「そうかな?」

 

「だってお前、普段は身体に悪いだの何だの言って食べさせてくんないのに」


「こういう所で食べるカップ麺って、美味しいよねぇー」


「まぁ、それは同意する」


「それにほら、普段は私の料理があるのにカップ麺に浮気するとか許せないし」


「浮気って……」


「今日だってお弁当作って来たかったんだけどなぁ」


「基本、持ち込み禁止だからなぁ。仕方ない」


「だから今日だけはオウカの浮気を私は許すのです。最後に私の元に戻ってくれば良い!」


「どこの覇王だお前は」


「と言うわけで、カップ麺食べよう。レッツ、ジャンクフード」


「いや、カップ麺で良いのか? 何だったらもっと良いもん食えるぞ?」


「あ、あとアメリカンドッグとかフランクフルトも食べたい」


「いや、割と安めのものだな」


「オウカのフランクでも……」


「言わせんぞ! お口チャックの刑だ」


「むぐうっ」


「お前は恥じらいを持て。引いちゃうんだよ、男としては」


「ぷはっ。まぁ、今のは我ながら無いと思った☆」


「そうか、それなら何よりだ」


「でも私が今更恥じらいを持ったら、それはそれでオウカ引かない?」


「それについてはノーコメント」


「ぶー。んじゃ今度、恥じらいムーブやってみるかな」


「無理だと思うけどガンバレ」


「棒読みで全然応援されてない?!」


「よっし、もうちょい遊んだら昼飯にするかー」


「おー! あ、オウカ。パーカーありがとね」


「ん? 持ってても良いんだぞ?」


「いやほら、アスカちゃんの匂いをクンクンしたいかなぁと思って」


「しねぇよ! いいから持ってろ!」

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