会話75.プールに来た

「プールだー!! レジャー施設だー!! ウォータースライダー!! スライダー行こうオウカ!!」


「落ち着けアスカ。スライダーは逃げねえから」


「だってスライダーだよ?! 滑るんだよ?! あ、なんか浮き輪みたいなのに二人乗りできる奴もあるんだね」


「興奮し過ぎだ。お前はぐれたらヤバいんだから、一緒に行動するぞ」


「あー、そうだね。はぐれたらウザいナンパとか来るかもだしね」


「まぁ、ここはファミリー向けの場所でもあるからな……そんなヤツは少数だと思うけど」


「それにしてもオウカ……。知ってたけど改めて腹筋割れてるねぇ。触っていい?」


「ここではやめい。ほら、行くぞー」


「はーい。あ、手を繋ごう。手を繋いで歩こう。そして歩いてる隙にオウカの腹筋を触ろう」


「声出てるぞ。絵面ヤバいからやめろ。家で触らせてやるから」


「りょーかーい。言質とったぁ」


「とりあえず、まずは準備運動してから温水プールでゆっくりと身体ならそうや。いきなりウォータースライダーは危ない」


「だね。あ、流れるプールも入りたいね」


「いいな、流れるプール。のんびり流されたい」


「それにしてもオウカ、良いの? 今日のお金は全部オウカが出すって言ってたけど、良いんだよ割り勘で?」


「なんか父ちゃんが、アスカとプール行くって言ったら一万くれたからな。今日は全部俺持ちだ」


「マジで?! おじさん太っ腹すぎない!? 今度なんかお礼しないと……何が良いかな?」


「父ちゃんが言うには、母ちゃんと二人で遊んでやってくれって言ってたわ」


「……それお礼になるの?」


「さぁ? でもまぁ、それでいいんならいいんじゃね?」


「まぁ、それで良いなら良いけど……おばさんはいつ帰ってくるんだっけ?」


「たぶん明後日くらいかな。会えるの楽しみにしてるって言ってた」


「そっかー、楽しみだなぁ久しぶりにおばさんに会うの!」


「俺はなんか嫌な予感しかしねえよ……」

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