周囲21.一緒のお休み
「あれテンチョ、次のお休みってタイミング一緒っすね」
「そうですね、
「あー……基本的にはダラダラしてるっす」
「遊んだりはされないんですか?」
「ダチと休み合わないんすよねぇ。ウチみたいにフリーターの子もいますけど、だいたいバイト入ってるんで」
「そうですか、お一人でどこか遊びには?」
「一人だとめんどいんすよ。誰か一緒なら行く気が起きるんすけど……」
「なるほど、よくわかります」
「テンチョは、お休みの日何してるんすか?」
「僕ですか? 僕はそうですね……本を読んだりとか、後は今後の仕事をどうするか考えたりとかですかね」
「お休み中も仕事っすか。大変っすね」
「たまにしかしませんよ。基本的に休養は休養、仕事は仕事です」
「遊びには行ったりしないんすか?」
「この年になると、出かけることもめっきり減りましたねぇ」
「そうなんすか。きっかけとか、タイミングがあれば出かけるんすか?」
「そうですね、友人からお誘いがあった時には出かけますね。温泉とか、のんびりできるところが多いですね」
「のんびりっすか。運動とかは……?」
「仕事で疲れるから、運動はしに行かないですねぇ。友人もいい年なので」
「……そっすか」
「どうしました? しょんぼりして……。僕、何か変なこと言いました?」
「いえ……その……。次のお休み一緒だから……。い……一緒にプールでも行かないっすかと思って」
「プールですか?」
「あの……ダチからペアチケット貰って……それでその……一緒にどうかなって……? ウチも久々にプール行きたくて……」
「僕と一緒……ですか?」
「あの、忙しかったり嫌ならいいんす。ほんと、忘れてくださいっす」
「いえ……。そうですね、プールでのんびりするのもいいですよね」
「!! ホントっすか?!」
「僕なんかでよろしければ、ご一緒しますよ」
「嬉しいっす!!」
「でも、僕で良いんですか? 上水流さんなら他に行く方も……」
「いないっす!! テンチョがいいっす!!」
「そ……そうですか」
「言質とったっすからね、楽しみにしてるっす!!」
「はい、僕も楽しみにしてます」
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