会話16.風呂上り
「あー、気持ち良かったー」
「アスカ、髪濡れたまま……ってお前なんでバスタオル一枚なんだよ!! せめてなんかシャツ着れ!!」
「身体が火照ってるの……オウカ……鎮めてくれる?」
「そりゃ風呂上りだからな、冷えてたら何してたんだって話になるわ」
「ちぇー、ノリわるーい」
「うわぁっ!? バスタオル取るなバカ!! ……ってあれ?」
「アハハー、さすがに下に着てるよー。どういう反応するかなって思ってただけ。意外に初心じゃーん。さすが童貞男子ー?」
「……」
「……え? なんで黙るの?」
「さて、髪乾かしてやるからこっちこい。濡れたまんまじゃ風邪ひいちゃうぞ。風邪ひいたら大変だぞ。学校行けなくなるぞ」
「待って、ちょっと待ってオウカ。なんで否定も肯定もしないの? ねぇ? なんで? なんか言って?」
「あ、ほら。そういえばアスカの好きなアイス冷凍庫にあるぞ。板チョコモナカ。夜だし半分こして……」
「ねぇ!! 答えてオウカ!! 一人で大人の階段上っちゃったの?! いつ?! どこで!? 誰と?! え? そんな人いないって言ってたよね?」
「……プッ」
「……オウカ?」
「ごめ……いや……あまりにも必死だから……ククッ……腹痛い……」
「からかったなぁ!! オウカァ!! 乙女の純情を弄んだなぁ!! なんでそんなことするのぉ!!」
「いや、先にからかってきたのアスカだろ。これでお相子……」
「もう!! オウカは全くもう!! アイス一人で全部食べてやる!!」
「おいおい怒るなよアスカ……ってお前流石にアイス二個食いは止めろよ!! 腹壊すぞ!!」
「ふーんだ、私を焦らせた罰ですー。あー、アイス美味しいー」
「ったく……。……アスカが近くにいるのに、他の女でそういう気分になるわけないだろ……」
「なんか言ったー? 童貞オウカー?」
「なんも言ってねーよ、処女アスカ」
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