設定資料:バイオロイドに関するデータ

※半ば備忘録的な設定資料です。適宜付け加えていくかもしれません。



<バイオロイドとは>

 人間のDNAを設計図として、人工的に培養された生命体。かなり限定的にしか代謝を行わないため、成長はほとんどせず、完成したときの姿のまま数十年生き続ける。

 地球においてバイオロイドは軍事転用されており、地球が抱える大きな問題の一つになっている。

 そのため、ネオアースでは災害救助用、介護・生活支援用、未開地探検用のバイオロイドしか存在が認められておらず、バイオロイド管理局によりすべてのバイオロイドのデータが管理されている。



<バイオロイドの性能>

 遺伝子設計により、「人間の生存」を「自己生存」よりも優先させるという本能行動を行う。

 身体的特徴としては、外耳において耳朶(みみたぶ)がほとんどなく、耳介(外耳の上部)が二つに分かれて細く伸びている。

 音波は人間と同様、鼓膜で受容するが、その特徴的な耳介で主に低周波の電磁波を感知することができる。

 人間の脳波すら感知できるが、人間の意思(何を考えているか)を読み取ることはできない。

 しかし、世間一般には、「バイオロイドに思考を盗まれる」と誤解されていることが少なくない。



<バイオロイドの種類>

 ネオアースにいるバイオロイドは、ある特定の人物のDNAを土台に、遺伝子設計が行われている。

 『量産タイプ』のバイオロイドは互いにかなり似た形質を持っているが、『カスタムタイプ』のバイオロイドは一個体ごとに、様々な遺伝子が組み込まれているため、個体ごとにかなりユニークな性能を持っている。

 ただしそのような場合にでも、土台となるDNAにより、一定の『タイプ』訳が可能になっている。


 タイプにより、髪の毛の色に特色が出る。


◎ 赤色系統:「クエル・タイプ」

 敏捷性に優れており、垂直方向の救助のほか、現場の安全確保にもその性能を発揮する。


◎ 青色系統:「レス・タイプ」

 持久力にすぐれ、水平方向の救助のほか、長時間の活動に向いている。


◎ 緑色系統:「セル・タイプ」

 巧緻性(器用さ)に優れており、救急救命活動に向いている。その為セル・タイプにはある一定レベルの医療に関する知識、技術も教育される。


◎ 灰色系統:「ティア・タイプ」

 バイオロイドは培養カプセル内での発生時、まず髪は灰色に、それから分化が進むごとに、系統ごとの特徴が表れてくる。しかし極まれに分化が遅れる個体が存在しており、そのような個体は灰色の髪の毛をしている。時間が経つと、それらもどれかの系統に分かれるのが一般的である。


◎ 白色系統:「ディユ・タイプ」

 数十年ほど前まで作られていた古いタイプのバイオロイド。個性の少ないオールラウンダー・タイプだが、現在ではタイプごとの役割分担をはっきりさせるというのが、バイオロイドを使用する上での主流の考え方であるため、このタイプはもう作られなくなっている。



<バイオロイドの名前>

(DNA設計者または団体名)・(タイプ名)・(個体名)の順に並べられている。


「フォーワル・ティア・ヘイゼル」ならば、「フォーワルという人物または団体が設計した、ティア・タイプのバイオロイドで、個体名がヘイゼル」となる。


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