04.長編小説の冒頭

 長編小説の続きを読むか、読まないか。

 私は冒頭3〜5話で嗜好に合うか合わないかを判断しております。


 どのような基準か、あくまで私の場合はですが、こんな感じで決めております。

 一つでも✕があったら読まない、というわけでもありませんが、なんとなくの指標です。


【各話の文字数】

 1500〜2000字前後。これくらいが個人的には最も好みです。


 私が書いている長編小説は大体いつも1500〜2000字を目安にしています。

 まあ、たまに3000字超えてしまう時もありますが。


 ですが、「読み手」として長編小説に触れた時、1話のボリュームが5000とか1万とかあると、正直もうお腹いっぱい……。続きを読みたい! とはなかなかなれませんでした。圧倒的な筆力があれば話は別ですが。

 長いと途中で目が滑りがちになって小説の中身がよく入って来ない=よくわからなくなる=よくわからない小説は読まない という負のスパイラルに陥るため、そもそも続きを読もう! と思うことが少ないです。

 それでも内容が気に入って追いかけることももちろんありますが、続きを読むときもかなりヘビーに感じてしまいます。

「この1話を読むには、ある程度の時間を準備しなければいけない」

 そんなことが頭を過ぎり、結果サクサク読める他の作品を優先して後回しに、なんてこともしばしば。

 また、続きをライブ感を持って楽しむという点では、文字数が多いと読むタイミング的にネックになりますので、一話が長いものは嫌煙しがちになってしまいます。

 ※好みの問題です!!!

 1話が長ければ長いほどすき! という方もいますし、1話の文字数が多いと話も濃厚なので、読みごたえがあるという利点もありますけどね。


【内容】

 3〜5話で、物語の「目的」あるいは「謎」が開示されている状態。

 ずっと起承転結の「起」が続くと(先述の『女神のやりとり』とか)、早く本題に入れ……という気持ちになってしまうので。

 なので、ゴールが見えている作品、例えば「魔王を倒す物語」だとゴールがわかっていて読みやすいですね。

 ゴール=作品のテーマでもあると思うので。

 もしくは、物語の肝が分かると良いです。


【登場キャラクターの人数】

 冒頭3〜5話で登場するキャクターは、3人前後。多くて5人。

 それ以上は多すぎて覚えられません。

 キャラクターが誰かわからない=誰?=よくわからなくなる=よくわからない小説は読まない という負のスパイラル(以下略)


【登場人物の名前】

 前項と重複します。

 →Case4【名前が長い/読めない】に詳細を書いたのでもし気になる方はそちらをお読みいただけると。

 とりあえず、「名前が読めること」は、続きを読む/読まないの判断をする時はかなり大きなポイントになっています。理由としては、読めない名前(=記号)のキャラクターに感情移入できないからです。

 登場人物の名前はしつこいくらいにふりがなをふってほしい。


【世界設定が複雑すぎる】

 複雑な設定、練り込まれた設定は良いのです。大好物です。

 けれど、冒頭で設定や歴史をたくさんつめこまれると、つらい……覚えられない。

 その情報は、この物語を読むのに必ずしも必要な情報なのかよくよく考えた上で掲載していただけるとありがたいです。

 異世界ファンタジーとVRMMOが苦手な理由ブッチギリNo.1がこれです。

 必要に応じて、必要な情報だけ出して頂きたい。


【不要な情報が多い】

 上記にも繋がりますが、物語で不要な情報が多いと読んでて若干のストレスを感じます。

 必要以上な歴史や世界設定、スキル説明が該当します。

 細かいディティールは、むしろ少しずつ主人公が気づいてほしい。


 こちらも前項の重複しますのでそちらを確認いただけると……。

 →Case3【容姿の描写 多すぎ/少なすぎ問題】

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