第27話 竜と騎士
「ただいま!覇王様!!」
元気よく満面の笑みを俺に向ける
俺達からしたら三時間程ぐらいしかたってないが、この子達は三万年の時を別の世界で過ごしたんだ、その影響で内包する魔力もかなり増幅している
ステータスがどれくらい成長したか見せて貰おうかな
「ん~~別に普通ですよ?『
名前:ミーシャ・ストロニア
Lv:8000
職業:神獅子騎士
HP:9349326465418327
MP:739762126518418
ATK:760539695468689
DEF:755067684675985
INT:757851214628458
RES:756703454628788
SPD:957619734628587
―――なるほ...ど?
ん?―――ん!?一十百千万...億?ん?兆?んん?
この世界の限界は9999万9999じゃないのか?
なら...どこが上限なんだ?
うぅ...頭が...
「シザースこれはどうゆう事だ...」
「これが早急にお伝えしたかったことでござい―――」
(シーラ...教えてくれ)
脳内でシーラに助けを求める、きっと知ってるはずだ、その前に時を止める
―――この話は長くなりそうだ
「まさかご存知ないとは思いませんでしたが、この世界の最終単位は『不仮説不仮説転』となっていますが厳密には私たちのステータスはこの世界で最初に現れた神が世界を作り始めた頃から、今の今まで数を数え続けた数値になります」
「てことは最初から9999万が最大じゃなかったってことか...」
「いえ、お兄様が来る前までは9999万が最大だったはずです」
「????どうゆうことだ?」
「お兄様はご自身で叶えた願いをお忘れになられたのですか?」
「それは最初の転生の時か?―――たしか...『ステータスの上限解放』と『自身のステータスの最大化」の二つだな」
「答えは出ましたね?一つ目の願いでステータスの上限が世界の常識として開放されました、そして私たちはその上で最大にしたんです」
「なるほどな、大体把握した」
「それに、普通に生きていてはレベル9999でステータスを9999万にすることは不可能ですからね、検証できる人もいないですから」
「ってことは、ゼル達も超えているのか?」
「たしか、8782―――穣くらいですね」
「なんだその単位...前世で聞いたことすらないぞ...」
「たしか穣は億の5個くらい上の単位になります」
「いつの間にそんなステータスになってたんだ?そもそもどうやったらそんなステータスになるんだ?」
「今度本人に聞いてみましょう」
「そうだな」
肯定し時間の停止を解除する
時が再び動き出しシザースの言葉が途中から話し出される
もしこの話が本当なら、ミーシャのステータスの上がり方は少ない方なのだろうか?三万年の割に京の単位でとどまっているとは...さては何かさぼったりしたのか?
「シザース、ミーシャはさぼったりしていたか?」
「はい、誠に申し上げ難いのですが...」ほんとに申し訳なさそうにシザースが告げる
まぁ十分強くなったといえるだろう
「ミーシャ!」
「ハイ‼‼‼」
「サボった時の事はあとでじっくり聞かせてもらうとしよう」
「ハイ....」
あからさまに落ち込んでいる、どんな事をして過ごしたか聞きたかったんだが、まぁいいか
「それなら、
「最終試験ですか?」ミーシャは困惑している
「勇者とエミールと共にシーラと戦ってもらう」
え?私たちも?!とか言ってるユウカの事はこの際無視する、まぁミーシャのステータス見てからだと戦い難いかもしれないが
「お兄様、それでは少し役不足ではありませんか?」
言われてみればそうだ、なら誰を増員しようか...
ゼルセラも参加させるか、正直、『穣』とか言う変な単位の攻撃力を見てみたいしな
ゼルと言葉を発すると即座にゼルセラが目の前に現れる
「どうかされましたか?ご主人様」
「ミーシャ達と協力してシーラと戦ってみてくれ、それとあくまでもこれは、ミーシャ達のテストだと言う事を忘れるなよ」
「畏まりました、では試験が終わってからは全力でもよろしいと言う事でしょうか」
「フフッ...その通りだ、フィールドは俺が作ってやるから存分に暴れるといい」
俺は『亜空間』を開く、何もない場所にトンネルのような輪が広がり、そこから見える景色は荒野だった
荒野には草木一本生えておらず、岩などがゴロゴロしているだけだ
もちろん生命体の姿はない
全員が入ったことを確認し『亜空間』の輪を閉じる
「最高の戦場を用意してやったぞ、大抵の攻撃では壊れないはずだ、それに周りの目を気にする必要は無い、全力でやるんだ」
ミーシャとドラゴン、ユウカとエミールそれにゼルセラこの四人と一匹が協力して戦うのは最強の敵ともいえる相手
≪覇王の妹 シーラ・シュテルケ≫
正直、まともに戦えば、俺ですら勝てないだろう、
シーラを相手にするならゼルセラを足しただけではかなり力不足と言える
それこそ、俺を入れて初めて戦力が均等になる
今回の戦闘は勝つことが目的じゃない、全員の戦闘力を確認するため、まぁ―――ただの、好奇心だ。
それでも、もう少しシーラにハンデを与えないとな
「シーラ、修羅の暴虐だけはきってくれ、あれがあると、攻撃が意味を成さなくなる」
≪修羅の暴虐―――最大HPの10%以下の攻撃を完全無力化する≫
攻撃の完全無力化、例えば触れた時に毒や相手の能力値を下げる効果を含む攻撃を与えたとしても、攻撃そのものが無力化される為効果を発揮しない
ぶっちゃけ、どんな攻撃も無力化してしまうので負けることはまず―――ない
両者が戦闘開始位置に着く、ミーシャのチームからの緊張感が伝わってくる、対するシーラからは何も感じない、唯一感じられるのは、好奇心だけだろうか
シーラも俺と同じく興味があるようだ
試合開始を告げるために爆裂魔法を天に空打ちする
炎の玉は天へと駆け昇り、やがて多きな爆発と衝撃波を生んだ
そして―――戦いが始まる
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