第4話 落ちこぼれの勇者
王国との戦争の早朝、フレイヤが『亜空間』の屋敷で料理を作っている。
フレイヤは完璧だった容姿も美しく料理もでき人あたりもよく戦闘にも強い
そして現在、グレースはフレイヤの作った食事を食べている、グレースは状態異常無効を持っているので空腹というバッドステータスはつかない、それでも食事をとっている、フレイヤが人間は食事をとらないといけない生命体という、その為そのため毎日食事をとっている。
そのころ王国は着々とグレースの作り出した城に入城している。一日もかからず作られたことに驚きつつも兵士や冒険者は戦闘の準備を始めている。
王国の兵力は約4万、規模としては少ないが一人一人がちゃんと訓練されており他国の20万ほどの兵力に匹敵するだろう。
そして正午、戦闘の開始時刻になると城の正面に冒険者と兵士たちが整列してきた。
そしてグレースは亜空間か出て4万の軍勢の正面にでた。
それは、まさに圧巻だった、今からここに居る4万という数の人間が俺を殺すためだけに向かってくるのだから
前衛は冒険者たちがいるようだ。そして指揮をとっているのが勇者正宗だろう。
冒険者たちも優秀なランク体のものばかりだろう、大きな剣を持った者槍を持つ者フルプレートアーマーの奴もいた
その中で一番派手で一番装飾の細かいのが正宗だろう。
そしてお互いの準備が整ったところでフレイヤが天まで高く飛び黄金の鐘のような音を鳴らした。
王国兵たちの掛け声が戦場に轟く、だがそれに怯むことなく歩いていく、もちろん武器は所持していない
武器の所持していないたった一人の敵に対し王国の冒険者達の戦意は高い
すると一人の冒険者が出てきた装備も武器も一流だろう。
「俺は正宗!そして俺は勇者!俺に敗北はない!どんな相手だろうと一撃で屠ってくれるわ!」
正宗の声に冒険者たちが掛け声を上げる
正宗の自信は転生すると時神からもらったスキルのどんな相手でも一撃で倒せる能力があったからだ
だがグレースは
「お前が正宗か....お前のチートスキルが俺にどれくらい効くか試してみろ!」
正宗が驚く。名前を知っているということは自分の能力や噂を聞いていると思ったからだ
「いいだろう、その慢心後悔するなよ」
正宗が剣を振り上げると刀身に風や雷、炎と闇、様々な属性が正宗の回りを覆い始めた。
「行くぞ!
グレースはよけることもガードすることもなくただ立っている
そして爆風は衝撃と共にグレースに直撃した。
その衝撃波は冒険者の方まで届いていた。中には飛ばされていく者も...。
だが、グレースにダメージは入っていなかった。傷の一つもついていないそれどころか正宗の剣は折れてしまっていた。
「なんだ、こんなものかチート能力とは笑わせてくれるな」
正宗は困惑していた今まで耐えた者はいなかった攻撃を平然と受け止められたからだ。
グレースには『修羅の威厳』という常時発動能力があった、その中の効果である即死耐性の影響である。相手を一撃で倒すつまりはHPの100%のダメージつまり即死そのため攻撃そのものが無効対象になったのだ。だが『修羅』の能力にはどれも弱点がある。それは同格以上のものには効果が無くなるというもの、弱肉強食の修羅の世界において弱者が強者を倒すときは本当に実力のみで倒さなければならない。
それこそが強者の威厳だからである。
正宗は完全に戦意を喪失していた、自分のチート能力でかなわなかったからだ。
その様子に冒険者たちも立ち尽くしている。
そしてグレースはまた城のほうに向かい歩き始めた
そして王国の軍団とぶつかるときにスキルをつかった
「『
するとグレースの近くの冒険者から順に意識を失っていった。
そして最後にグレースの前に立ちはだかるのは王国四騎士と戦士長の5人だけだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます